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【スマホLIFE】無料でオーナー気分?「McIntosh AP1 Audio Player」

−マッキンのアンプ風デザイン再生ソフト


McIntoshのパワーアンプ。青く光るアナログメーターが“ブルーアイズ・パワーメーター”だ

 オーディオ機器、とりわけハイエンドなモデルには、“音楽を聴くための機械”という枠を超えた、独特の魅力がある。デザインや質感が生む“高級感”に、メーカーのブランドイメージや、製品シリーズの歴史なども加味される。“いつかはこのブランドの製品を手にしてみたい”という憧れによって醸し出される“オーラ”と言い換えても良いかもしれない。

 60年以上の歴史を誇るMcIntoshも、そんな“憧れのメーカー”の1つだろう。漆黒の筐体とフロントに配したガラスパネル、蛍光グリーンで浮かび上がるロゴマーク、そして同社の顔とも言うべき最大の特徴が、“ブルーアイズ・パワーメーター”と呼ばれる青く光るアナログメーターだ。

 そんなブルーアイズ・パワーメーターを、iPhone上で再現してしまうアプリが、なんとマッキン自身から、しかも無料でリリースされている。アプリ名は「McIntosh AP1 Audio Player」。名前からわかるように、プレーヤーアプリだ。


 起動させると、「WARMING UP」という文字と、まだ暗いアナログメーターが表示される。オーディオマニアをニヤリとさせる演出だ。起動が完了すると、楽曲選択画面に移動。プレイリスト、アーティスト、楽曲の3モードから選択できる。画面デザインもマッキンの機器を彷彿とさせる蛍光グリーンとブルーのカラーで統一されており、いつものiPhoneを操作しているのに、高級オーディオを使っている気分が味わえる。

起動中の画面。「WARMING UP」と表示されている iPhoneを縦に持った時のメイン画面。上部にパワーメーターが表示され、中央がコントロール 横向きにすると、パワーメーターがさらに大きく表示される

 楽曲を選ぶと再生開始。上部の出力パワーのアナログメーターの針が、音楽に合わせてキビキビと動く。最新のデジタルプレーヤーで、デジタル音源を再生しているにも関わらず、針の動きを見ていると、懐かしいよう気持ちになるから不思議だ。iPhoneを横向きにすると針が大きく表示され、より雰囲気アップ。再生中にできる操作は音量調節、再生/一時停止、スキップ/バックと、基本的だが必要なものが揃っている。また、右下にある「LESS」ボタンを押すと、アルバムジャケットも表示でき、再生モード変更ボタンも現れる。

アルバムジャケット表示も可能。縦横どちらの場合でも表示できる プレイリスト表示画面。マッキンの機器を彷彿とさせる蛍光グリーンとブルーのカラーで統一されている

 面白く、なおかつ実用的なアプリだが、1点気になるところがある。このアナログメーター、再生している楽曲のデータに合わせて針を動かしているのではなく、iPhoneのマイクで拾った音に合わせて動いているようなのだ。それゆえ、イヤフォンを接続せずに再生し、針の動きを楽しんでいる時に、マイクに大きな音が入ると音楽と関係なく針が振れてしまう。

 また、イヤフォンを接続するとマイク入力を拾わなくなるのか、針が止まってしまう。iPhoneのハードウェア側のボリュームを増減させると動き出す時もあるのだが、当然ながらiPhoneのスピーカーから音は出ていないので、針はイヤフォンから聴こえる音楽とは関係無い動きをする。つまり、マイクで拾った周囲の騒音に合わせて動いているわけだ。メーターをタップすると「TAP AUDIO FEEDBACK ON/OFF」という切り換え機能っぽい表示が出るが、ON/OFFどちらを選んでも変化が無く、よくわからない。イヤフォン接続時も音楽に合わせてキッチリ動いて欲しいものだ。

 また、対応機種に「iPod touch」が入っているが、確かにプレーヤーとしては動作するもののマイクを搭載していないので、針は動かない。もしやと思い、マイクを内蔵している「Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic」を接続しても、針は動かなかった。

 一方で、マイクで針が動くため、他の機器と組み合わせた楽しみができる。つまり、McIntoshとは関係ないオーディオシステムで音を聞いている際に、このアプリを持ち込めば、流れている音に合わせて針が動いてくれるわけだ。いつも使っているアンプの前にiPhoneを横に向けて立て掛け、部屋を暗くすれば、「おおっ!! 買ってもいないのに、我が家にマッキンのアンプが!!」という遊びができる。明かりをつけると虚しくなるが、“いつかはマッキンのアンプを”という物欲の鎮静剤として使える(?)かもしれない。また、iPadではパワーメーターが左右に2つ表示され、ステレオパワーアンプライクな、よりリッチな画面になる。

一見、デジタルトランスポートにiPhoneを乗せただけに見えるが McIntosh AP1 Audio Playerを起動させ、部屋の電気を暗くすると数十万円のハイエンドオーディオっぽい雰囲気に?
ポータブル環境でも、思い込めば、リッチな雰囲気が満喫できる。フォステクスのデジタル接続ヘッドフォンアンプ「HP-P1」でも、McIntosh AP1 Audio Playerから音を出す事ができた

 現在のバージョンは1.0。今後のバージョンアップで、針の動きが改善されれば文句無し。遊び心に溢れた、粋なアプリだ。マッキン以外にも、アキュフェーズやラックスマンなど、メーターがアンプの顔というイメージのあるメーカーには、ぜひ同じようなアプリを作って欲しいものだ。

【McIntosh AP1 Audio Player】
(App Storeで見る)
発売元 McIntosh Laboratory
対応機器 iPhone/iPod touch/iPad
OS iOS 3.0以降
バージョン
(公開日)
version 1.0
(2010年12月29日)
価格 無料


(2011年 4月 12日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]