海の世界で生活する海人、マリンと妹のウリン。ある日、空(地上)から落ちてきた指輪を拾った2人は、持ち主を探すため、禁じられた地上の世界へ旅に出る。天神子島に辿り着いた2人は、指輪の持ち主である女子高生と出会う。
 　しかし彼女は、その指輪は元カレからもらった物で、いらないから捨てたのだと言い、再び指輪を放り投げてしまう。マリンは地上の人にも美しい心があると信じ、もう一度指輪を探しに行くのだが……

　人気のパチンコ「海物語シリーズ」に登場するキャラクターを使った異色のテレビアニメ。とはいえ、オリジナルキャラも登場し、まったく新しい物語が展開するため、パチンコの海物語を知らない人でも楽しめる作品になっている。どのような物語になるか“未知数”の作品だが、監督を「カレイドスター」、「ARIA」、「おジャ魔女どれみ」など、少女を主人公とした作品で高評価を得ている佐藤順一氏が務めており、ハートフルな物語が丁寧に描かれる予感。涼しげな海の描写と合わせ、夏にピッタリの作品になりそう 。キャラクター的にはウリン(CV:堀江由衣)に注目か。

未定

　大学生・近江閃登のもとに、ある日“充電ちゃん”と名乗る美少女が現れる。彼女は元気の無い人に、人知れず元気を注入するためにやって来たのだという。
　半信半疑ながらも、彼女の仕事に協力することにした閃登。次第にプラグの同僚・アレスタ、妹のはこね、幼なじみの依緒乃も巻き込みつつ、ちょっとエッチでハートフルなアクションコメディが展開する。

　

　「まほろまてぃっく」や、最近では「Kiss×sis」などが人気のぢたま(某)によるコミックを原作としたテレビアニメ。フェティッシュな描写や胸がツルペタな女の子を得意とする同氏の作品だけあり、アニメ版でもどこまでそうしたサービスシーンが描かれるかに注目が集まっている(体にピッタリフィットするインシュレータースーツに注目)。先行公開されているPVで、かなり突き抜けた描写が既に確認されており、本放送への期待が集まるが、それゆえか現在決定している放送局は有料のAT-Xのみ(視聴年齢制限あり)。 万が一地上波で放送される事があっても光線や湯気を駆使した修正の嵐になりそうではあるが……。AT-Xの放送と共に、ソフト化での“より過激なバージョン”の実現にも期待したい作品だ。監督は「HAND MAID メイ」、「こすぷれCOMPLEX」や「G-onらいだーす」など、この種の作品を得意とする木村真一郎。

未定

　伊豆諸島、六軒島。大富豪の右代宮家が領有する私的なこの島は、観光パンフに載る事も無い。年に一度の親族会議に参加するため、親族達がその島に集まる。議題は、余命あと僅かと宣告されている当主、金蔵の財産分割問題。そこに訪れる台風。島に足止めされた18人を襲う、連続猟奇殺人。台風が去れば船も警察も来るはず。船着場のうみねこ達も帰るはず。
　……うみねこのなく頃に、ひとりでも生き残っていれば。

　同人ゲームからスタートし、アニメ、コミック、実写映画など、メディアミックス展開を続ける「ひぐらしのなく頃に」。その原作者・竜騎士07の新作ゲームを原作としたテレビアニメ。「正解率1%」と銘打たれた、練り込まれたストーリーが特徴。犯人の推理(というほど単純な物語ではない)はもちろんのこと、演技派声優達が演じる心理戦の描写にも期待したい 。ゲームをプレイしている人にとっては複雑な物語をどのような構成でアニメ化するのか? にも注目したい作品だ。

2009年10月23日より発売開始
(発売元：フロンティアワークス
 販売元：フロンティアワークス
　ジェネオン・ユニバーサル・
　エンターテイメント他)

　時は大正十四年、洋食屋“すず川”の一人娘、小梅は東邦星華高等女学院に通う十四歳。良家の子女が通う学院で、仲良しの“お嬢”こと晶子が突然、「一緒に野球をしていただきたいの!」と。なんとなく頷いてしまった小梅だが、九人集まるのか、道具は何をどう使うのか、ルールはどんなものなのか、分からないことだらけで……。
　世の中に「大正モダン」が生まれても、まだまだ男尊女卑のこの時代、はたして小梅たちは、野球がまともにできるのか?!

　神楽坂 淳の小説を原作としたテレビアニメ。大正時代を舞台にした野球アニメというだけでも異色だが、チャレンジするのは少女達。セーラ服&袴姿で野球に興じる彼女達の姿は斬新かつ魅力的だ。原作小説のイラストやコミック版の絵柄と、アニメのキャラデザインには結構な違いがあるが、アニメ版で“大正時代の雰囲気”がどのように表現されるかも注目したいところだ。

2009年10月7日より発売開始
(発売元：TBS・東邦星華桜花会
 販売元：ポニーキャニオン)

　高校3年のある日、阿良々木暦(あららぎ こよみ)は、階段を踏み外し落ちてきた同級生・戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ)を助ける。
　そんな何気ない行動から、彼女の意外な秘密を知ってしまった暦。深窓の令嬢だが、毒舌家のひたぎから、秘密をばらさないよう強烈な口止めを受ける暦。そんな一方的な罵りと攻撃を受けたにも関わらず、暦はひたぎが抱える問題の解決に協力を申し出る。
　実は彼もひたぎと同様、人に言えない大きな秘密を隠していたのだった……。
　

　カナンは、犯罪組織“蛇”の対抗組織に所属す る“鉄の闘争代行人”。美しい外見と裏腹に、独立している5感を同時に機能させる共感覚者であり、その能力を使ってしなやかに敵を倒す能力を持っている。中東の街で、駆け出しのカメラマン・マリアと出会ったカナンは、友達になる。
　一方、犯罪組織“蛇”を牛耳るのもアルファルドという名の女性だった。左腕に蛇のイレズミのある彼女は、常人のそれを遙かに凌駕した身体能力の持ち主であり、戦術に対しての造形も深い。カナンの宿敵と呼べる存在だった……。
　

　セガ・チュンソフトのゲーム「428 ～封鎖された渋谷で～」の中に収められたボーナスシナリオを原作としたテレビアニメ。注目の理由は、この原案を奈須きのこ、キャラクター原案 を武内崇と、「月姫」や「Fate」シリーズのTYPE-MOONコンビが手掛けていること。一見すると少女達が繰り広げるガンアクション・アニメだが、それだけに留まらないストーリー展開で魅せるのは確実と言えそう。アクションアニメは“どれだけ動くか”が鍵だが、製作をクオリティに定評のあるピーエーワークスが担当しており、こちらにも期待できそう。配役面では沢城みゆき、坂本真綾、田中理恵と、人気&実力ともにトップレベルが揃っており、演技の面でも注目の作品と言えそうだ。

　ごく普通の生活を送っていた有馬哲平は、両親が亡くなったことがキッカケで、何故か超セレブな人生を歩むことに……。ヘイゼルリンク公国の王女様シャルロットとの出会いや、哲平の身の回りの世話をする専属メイドの優、おまけに許嫁だという貴族の娘まで登場。彼の波乱に満ちた日常が幕を開ける……。

　PC用美少女ゲームを原作としたテレビアニメだけあり、天然系からツンデレまで、異なる魅力の女性キャラクターが多く登場するのが特徴。PVではサービスシーンも多く、こちらの面でも期待できそう。設定としては典型的なハーレムアニメ だが、この種の様式美を楽しむのがアニメファンの粋だと言えよう。 声優陣はゲーム版から変更され、柚木涼香、豊口めぐみ、加藤英美里、松岡由貴らが起用されている。

未定

　主人公・大八木 朔(おおやぎ さく)は、小学生の頃に住んでいた町に、高校1年になって戻ってきた。本好きの文学青年である彼は、入学した高校での平穏な日々を望んでいたが、小学校時代に様々なトラウマを植え付けられた元気少女・ 明野美星（あけの みほし）と再会。1年先輩の彼女に、再び振り回される事に……。
　星が好きな美星に引き込まれるように、廃部寸前の天文部に入部する事になった朔。そこで彼を待っていたのは、美星の親友・小夜や、虚弱体質の部長、写真部ながらも女の子目当てで天文部に入り浸る江戸川など、個性的な面々ばかり。さらに朔に想いを寄せる美少女・姫も登場。恋と星が満載の日々が幕をあける。

　ほとんど悪人が登場しない、柏原麻実によるほんわかコミックがアニメ化。ありそうでなかった(?)“天文部”を舞台にしたアニメで、作品を楽しみながら星座や天体観測の知識も得られるのが特徴。2009年は日本で皆既日食が見られるということから、天体観測に注目が集まっており、そんな年にピッタリの作品と言えるだろう。
　また、主人公・朔は原作では爽やかな好青年であり、そんな彼だからこそ女性キャラクター達が惹かれていく。アニメでは“ある日突然、理由も無くモテる”主人公が多いが、それとは 一味違う、動機がハッキリした、感情移入できる恋愛物語にも期待できそうだ。

未定

　夏休みに入ったばかりのお台場。中学1年の未来は、弟の悠貴に付き合わされロボット展を見に来ていた。はしゃぐ弟を横目に、反抗期真っ盛りの未来は退屈そうにケータイをいじっている。「毎日毎日ヤなことばっかり…。いっそのこと、こんな世界、壊れちゃえばいいのに」そう思った瞬間、突然地面が激しく揺れた。
　東京を襲った、マグニチュード8.0の海溝型大地震。連絡橋は崩れ落ち、東京タワーは倒壊。壊滅した東京。未来は悠貴の手を引き、お台場で出会ったバイク便ライダー・真理の力を借りながら世田谷にある自宅へ向かう。果たして3人は無事に家に帰ることができるのか……。

　いつ大地震が起きてもおかしくない地震大国日本。特に東京では今後30年以内に70%以上の確率でマグニチュード7以上の大地震が起きる可能性があるという。そんな大地震の時、誰を想い、何をすべきなのか……。ある意味、日本人全員にとって人事とは言えない物語が展開する作品だ。
　監督は「攻殻機動隊S.A.C」シリーズに参加するなど、Production I.Gで才能を発揮している若手の橘正紀。制作は老舗のボンズと、キネマシトラスの2社共同体制でクオリティ面は安心して観賞できそう。アニメファン以外の人にも親しみやすい作品をコンセプトにしている、フジテレビ「ノイタミナ」枠の作品であり、幅広い層にオススメできそうな作品だ。

未定