VAP、OVA「異世界の聖機師物語」をBlu-rayで5月発売開始
-「天地無用」から3年ぶりの梶島作品。先行放送も
株式会社バップは、OVAシリーズ「異世界の聖機師物語」の第1巻を5月からBlu-ray DiscとDVDビデオの2フォーマットで発売する。価格などの詳細は未定だが、1巻に約46分の1話を収録。全13話構成のシリーズが予定されている。
なお、パッケージ版発売に先駆け、アニマックスPPVプレミア「スカチャン160」にて、3月20日~31日にかけて先行放送が実施。また、4月22日にはDVDレンタルも開始される。
「聖機人」と呼ばれる人型の兵器 |
(C) AIC/VAP |
舞台は“ジェミナー”と呼ばれる世界。そこには地球と同じ塩水から成る海と、重いガスのように海抜500m前後までに層を成す“エナ”と呼ばれる海がある。世界は“亜法”と呼ばれる技術を使った動力によって支えられており、そのエネルギー源は“エナ”にある。そのため、ほとんどの人々は“エナの海”のそばで暮らしている。
そんなジェミナーでは、多くの国々が覇権を巡って争い、亜法を使った兵器を投入。その主力は「聖機人」と呼ばれる人型の兵器だった。主人公の柾木剣士(まさきけんし)は、異世界からジェミナーへ召還された少年。自分の世界に帰るため、謎の仮面機師に言われるまま聖機人に乗り込んだ剣士は、シトレイユ皇国の若き皇女・ラシャラを襲撃するのだが……。
異世界からジェミナーへ召還された少年・柾木剣士 | シトレイユ皇国の皇女、ラシャラ・アース 二十八世。父の急死により、若くして皇位を継承した | ラシャラ皇女の護衛として仕える聖機師の少女・キャイア |
(C) AIC/VAP |
なお、BD/DVDリリースに先駆け、アフレコ現場からコメントが届けられた。
アフレコスタジオからコメントが届けられた |
吉川監督によれば、作品の一番の魅力は“キャラクター”だという。「キャラをどうやってイキイキと描けるかに力を入れています。また世界観や美術設定、メカ設定なども、練りに練った深いものになっています。ただいま、スタッフ総動員で必死になって、良い作品を作ろうと努力をしています。声優さん達のお力を借りて、魅力的なキャラクターを描けていると思いますので、楽しみにしていただければと思います。長丁場ですが毎話数、結構変わった話になっていると思いますので最後まで見ていただければありがたいです」。
柾木剣士 | ラシャラ・アース 二十八世 | キャイア・フラン |
(C) AIC/VAP |
柾木剣士役の下野紘氏は、演じるキャラについて「普通の中学生ですが、身体能力や器用さなどいろいろ秀でているスーパー少年。しかし、それを自慢しない、本当に純粋な少年。なので、“無邪気”、“純粋”というところを頭に入れながら演じています。周りの女性に追い掛け回され、叫んだり逃げ回ったりするシーンがあるので、その辺を聞いていただいて『頑張ってるな』と思っていただければと思います」と見所を説明。
ヒロインのラシャラを「おてんば姫」と説明するのは、演じる米澤円さん。「まだ少女なんですが一国の王を務めています。その一方で、悪知恵が働いたり、何かを企てていたりと、一筋縄ではいかない性格。学院で何か騒ぎが起こると人一倍楽しんでしまいます。その王とは思えないはっちゃけぶりと、多少のことでは動じない王として威厳のある部分、2つの面に違いに気をつけながら演じています。私自身も楽しみながら全力で演じていきますので、是非ご覧になってください」と作品に掛ける意気込みを語ってくれた。
キャイアの姉・メザイア・フラン。真面目なキャイアとは違い、享楽的な性格 | 結界工房と呼ばれる技術者集団の所属する、メカおたくのワウアンリー・シュメ | シュリフォン国王女、アウラ・シュリフォン。王女という地位にありながら、前線で戦う |
(C) AIC/VAP |
そのほかにも、ラシャラ皇女の護衛として仕える少女キャイア・フランを桑谷夏子さん、その姉で回復系の亜法を使うメザイア・フランを恒松あゆみさん、優秀な聖機工でメカおたくの少女ワウアンリー・シュメを中川里江さん、ダークエルフの貴族の娘でアウラ・シュリフォンを野田順子さんと、豪華な声優陣が参加。梶島作品らしい、アクションとラブコメが詰め込まれた満足度の高いシリーズになりそうだ。
(2009年 3月 2日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]