ニュース

使わなくなったAndroidスマホを音楽専用機にする無料アプリ「reTONE」ベータ版公開

アプリ「reTONE」再生画面

飯田ピアノは23日、使わなくなったAndroidスマホを音楽専用機にする無料アプリ「reTONE(リトーン)」の最初のバージョンである「0.90.1 ベータ」を公開した。紹介サイトからAPKファイルをダウンロードする形式で、Android 4.0以降のスマートフォンとタブレットで動作するという。

「さまざまな端末で試していただく最初のバージョン」としており、「しばらくは利用者から寄せられる不具合の修正を優先して進める」とのこと。なお、11月7日に開催される「秋のヘッドフォン祭 2026」の、飯田ピアノブースにも出展予定。

reTONE紹介サイト

「音楽専用機として使う」を選ぶと、ホーム画面もロック画面も音楽用に切り替わり、電源を入れた瞬間から一台の音楽プレーヤーとして動作。専用機にせず、通常の音楽アプリとして使う選択もできる。「最新のDAPやスマートフォンの代わりを目指すものではなく、引き出しで眠っている一台に、もう一度音楽を鳴らす役目を渡すための道具」をコンセプトにしている。

再生の中核は、Cで書いた独自のエンジンで、2012年のスマートフォンからでも、ハイレゾのFLACを192kHz/24bitのままUSB DACへ送り出せるとのこと。Androidの音声経路を通さず、アプリがUSB DACと直接やり取りするため、Android自体がUSB DACに対応していない古い端末でも、曲のサンプルレートのまま出力可能。Android標準の再生では扱えないDSDの再生にも対応する。

USB DACへ出力中の画面

AndroidのUSBホスト機能からDACを直接開き、USB Audio Class 1/2の記述子を読み取って、曲のサンプルレートとビット深度のままアイソクロナス転送で送り出す。DACが受け取れる量を知らせるフィードバックの形式や、端末側のUSBホストによる転送間隔の違いは、接続後に実測した値から自動で判別して合わせている。

DSDは、USB経由で音量を操作できるDACにはネイティブDSDのまま送り、それ以外のDACにはPCMに変換して送信。飯田ピアノでは、「2012年のXperia PとOPPO HA-2では、DACに送ったデータが元のファイル(FLAC 24bit、ALAC、DSD64)と1ビットも違わないことを確かめている」とのこと。

端末の出力に合わせてサンプルレートの変換が必要なときは、reTONEのエンジンが一度だけ行なう。変換フィルターは、通過域を20kHzまで平らに保ち、折り返し成分を−100dB以下に抑える設計値を採用。

DSDは、まず高いレートのPCMに変換してから出力のレートに合わせる。2コアの古い端末でも、DSD64や192kHz/24bitのFLACを実時間で再生できる計算量に収めたとのこと。

音楽専用機にした古いスマートフォンを、机の上やオーディオラックに置いたまま、新しいAndroidスマホをリモコンのようにして、古いスマホを操作可能。両方の端末にreTONEをインストールし、Bluetoothでつなぐと、新しいスマホの画面に古いスマホのライブラリや再生画面が映り、選曲・再生・音量・シャッフルなどを操作できる。

手元の画面の右上には、操作している端末の名前と電池の残量を表示。インターネットやWi-Fiは使わず、2台だけで接続する。

家のNAS(DLNA)や、ペアリングしたもう一台のreTONEの曲を、端末内の曲と同じライブラリに並べて再生もできる。これらのネットワーク機能は初期設定ではオフになっており、利用者がオンにして操作したときだけ通信する。