シネックス、「Westone4」の着脱ケーブル採用モデル

-「Westone4 R」。4基のBAユニット搭載、実売5万円


Westone4 R

 シネックスは、4基のバランスド・アーマチュアドライバを搭載したカナル型(耳栓型)イヤフォン「Westone4」の上位バージョンとして、着脱式ケーブルを採用した「Westone4 R(Removable)」を12月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後。

 2月に発売した「Westone4」の上位版で、新たにケーブルを着脱式としたモデル。装着方法は同じくケーブルを耳に掛ける方式で、外装にはアラミド繊維を使用。耳に掛ける部分にはハンガーを設けており、装着感を高められる。なお、従来のWestone4も併売される。

 搭載ユニットなど主な仕様はWestone 4と同じで、バランスド・アーマチュア方式の3ウェイ4ドライバを搭載。高域と中域に各1基、低域に2基のドライバを使用する。Rシリーズでは、付属イヤーピースなどの改善で左右イヤフォンの周波数レスポンスやバランスの差を、±2dBまで高精度にしたという。

Westone4 R
ケーブルを外したところ
発売中のWestone4(右)との比較

 着脱式ケーブルのコネクタは2ピンで、既発売の「Custom-Fit」シリーズのものと共通。ケーブルはツイスト構造で耐久性の高い「EPIC」(Earphone Precision Interconnect Cable)技術を採用する。長さは約128cm。別売で、スマートフォン向けのマイク付きケーブルも12月に発売予定としている(価格未定)。

 周波数特性は10Hz~18kHz。入力感度は118dB、インピーダンスは31Ω。プラグはステレオミニ/L型。シリコン製や低反発型などのイヤーピース「Premium Comfort Tips」や、クリーニングツールが付属。イヤフォンやアクセサリを収納するキャリングケースは、新たに防水仕様で耐衝撃性の高いポリマー素材を使用したものを採用。

キャリングケースは強度を高め、防水仕様に。内部はクッション素材


■ オーディオ愛好家向けの上位モデル

WestoneのHANK NETHERTON氏

 24日に行なわれた発表会では、Westoneのマーケティング&ディストリビューション担当シニアマネージャーを務めるHANK NETHERTON氏が来場。新しいRシリーズについて「特にオーディオ愛好家にお勧めするモデル。従来モデルも、左右イヤフォンのバランス調整に厳しい基準を設けていたが、Westone4 Rでは、さらに一歩進んで、シンメトリーでダイナミックな音を確実に提供する」とアピールした。

 Westone4 Rは、10月29日に東京・青山で行なわれる「秋のヘッドホン祭 2011」にも出展される予定。



(2011年 10月 24日)

[AV Watch編集部 中林暁]