アップル、7.9型ディスプレイ採用の「iPad mini」

7.9型ディスプレイを採用した「iPad mini」

　アップルは24日、7.9型ディスプレイを採用した小型タブレット「iPad mini」を発表した。無線LANのみのモデル「iPad mini Wi-Fi」と、無線LAN+3G+LTEのモデル「iPad mini Wi-Fi+Cellular」を用意。発売日はWi-Fiが11月2日で、Wi-Fi+Cellularは11月下旬。それぞれに16GB、32GB、64GBモデルを用意する。Wi-Fi+Cellularはソフトバンク、そしてauからも発売される。10月26日から予約受付を開始する。

　価格はWi-Fiの16GBが28,800円、32GBが36,800円、64GBが44,800円。Wi-Fi+Cellularの16GBが39,800円、32GBが47,800円、64GBが55,800円。カラーはいずれもブラック&スレートと、ホワイト&シルバーの2色。

　既存のiPadは9.7型だが、iPad miniは7.9型、解像度1,024×768ドットの液晶ディスプレイを採用しているのが特徴。163ppiで、Retina(網膜)ディスプレイではない。IPS液晶で、LEDバックライトを採用している。

　画面保護用に、従来のiPadと同じような「iPad mini Smart Cover」をオプションとして用意。カラーはピンク、グリーン、ブルー、ライトグレー、ダークグレーと(PRODUCT) REDを用意する。価格は3,980円。

薄さ7.2mm	ブラック&スレートカラーも用意する	iPad mini Smart Coverもオプションで発売

　外形寸法は200×134.7×7.2mm(縦×横×厚さ)で、重量はWi-Fiが308g、Wi-Fi+Cellularが312g。第3世代のiPadより53%軽量だという。

　CPUはデュアルコアのA5チップ。外向きのiSightカメラは500万画素の静止画撮影と、1080pの動画撮影が可能で、撮像素子は裏面照射型。F2.4のレンズで、顔検出、タップしてのフォーカスも可能。内向きのFaceTime HDカメラは120万画素の静止画撮影と、720pの動画撮影が可能で、FaceTimeビデオ通話などに使用できる。

　通信機能としてIEEE 802.11a/b/g/nの無線LANに対応し、11nは2.4GHzと5GHzの両方に対応。LTEに対応するモデルも用意しており、通信方式の違いで、GSMモデル A1454、CDMAモデル A1455の2種類が用意される。各国のLTEネットワークへの対応状況については、アップルのWebサイトで案内している。また、Bluetooth 4.0にも対応する。

　OSはiOS 6を採用。Siriも利用できる。センサーはいずれのモデルにも、3軸ジャイロ、加速度センサー、環境光センサー、デジタルコンパスを採用。Wi-Fi+Cellularのみ、Assisted GPS、GLONASSを搭載する。

　Lightningコネクタやステレオミニのイヤフォンジャック、スピーカー、マイクを内蔵。新しい周辺機器として、「Lightning Digital AVアダプタ(4,400円)」や「Lightning - VGAアダプタ(4,400円)」も用意する。バッテリはリチウムポリマー充電池を備え、無線LANでWebブラウジング、ビデオ再生、音楽再生する場合、最大10時間の利用が可能。携帯電話ネットワークでのWebブラウジングで最大9時間。

　再生可能な音楽フォーマットはAAC(8～320 Kbps)、HE-AAC、MP3(8～320Kbps)、MP3 VBR、Audible(フォーマット2、3、4、Audible Enhanced Audio、AAX、AAX+)、Apple Lossless、AIFF、WAV。

　動画フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264の最大1080/30p、ハイプロファイル4.1(最大160kbpsのAAC-LC)、48kHz、m4v、.mp4、.movのステレオ音声動画に対応。MPEG-4は最大2.5Mbps、640×480/30p、30fps、シンプルプロファイル(1チャネルあたり最大160KbpsのAAC-LC)、48kHz、.m4v、.mp4、.movのステレオ音声動画。MotionJPEGは最大35Mbps、1,280×720/30p、ulaw、.aviのPCMステレオ音声動画に対応する。

　Apple TVへのAirPlayミラーリングもでき、第3世代Apple TVへは最大1080p、第2世代Apple TVへは最大720pで転送する。