エソテリック、MEXCEL導体のケーブル12製品

リファレンスモデルの7N-DA6300II/DA6100II

　エソテリックは、三菱電線工業の高純度銅を主要導体に採用した「ESOTERIC Stressfree 7N Cu MEXCEL」シリーズのオーディオ用ケーブルを7月26日に発売する。RCAやXLRのインターコネクトケーブル、AES/EBUやBNCのデジタルケーブルをラインナップし、価格は115,500～609,000円。また、スピーカーケーブル「7N-S10000II MEXCEL」も8月15日に発売し、価格は2mで1,050,000円。各モデルの価格の詳細は後述する。

　三菱電線工業が開発した、MEDIS電着絶縁法による導体素材「MEXCEL」を採用したオーディオ用ケーブルシリーズ。MEXCELは、導体に7Nクラス(99.99999%)銅のD.U.C.C.(Dia Ultra Crystallized Copper)を使用。マグネットワイヤ製造方法で、素線1本1本の表面を絶縁処理し、導体面積を最大化、表皮効果による高周波特性の減衰を抑制。これにより、広帯域特性とエネルギー伝送特性を高めたという。さらに、アクロリンクが開発したストレスフリー加工により、曲げなどで結晶構造が劣化しても、常温で自己アニールして高い伝送特性を保つという。

インターコネクト/デジタルケーブル

　リファレンスモデルは、インターコネクトケーブル「7N-DA6300II MEXCEL XLR」、「7N-DA6100II MEXCEL RCA」と、デジタルケーブル「7N-DA6300II MEXCEL AES/EBU」、「7N-DA6100II MEXCEL BCN」の4製品をラインナップ。1.6mm径の単芯MEXCEL導体を、3層シールド(極薄平角MEXCEL編組+銅マイラーテープ+肉厚シルバーコーティング銅編組)で包み、7N-DA6100IIにおいて最大20GHzの「ギガヘルツフラット伝送」を実現するという。

　シリーズの中核と位置づけられている7N-A2500IIは、バランス2芯の中心導体とシールドに、極薄平角形MEXCEL編組導体を使用。平角形状のMEXCELリッツ線を編み合わせパイプ状の導体を形成しており、同一断面積の丸状導体と比べ、2倍以上の表皮面積になるという。インターコネクトケーブルは「7N-A2500II MEXCEL XLR」、「7N-A2500II MEXCEL RCA」、デジタルケーブルは「7N-A2500II MEXCEL AES/EBU」の計3製品が用意されている。

　スタンダードモデルの7N-DA3300/DA3100は、リファレンスモデルのエッセンスを踏襲した0.8mm径の単芯MEXCEL導体を採用。肉厚シルバーコーティング銅編組により、SN比を高めているという。インターコネクトケーブルは「7N-DA3300 MEXCEL XLR」、「7N-DA3100 MEXCEL RCA」、デジタルケーブルは「7N-DA3300 MEXCEL AES/EBU」、「7N-DA3100 MEXCEL BCN」の計4製品がラインナップされる。

ミドルシップモデルの7N-A2500II

スタンダードモデルの7N-DA3300/DA3100

スピーカーケーブル

スピーカーケーブル7N-S10000II

　「7N-S10000II MEXCEL」は、4芯スターカッド構造により、ケーブルの最大外径はそのままで、導体断面積は従来の2芯モデルの2倍となり、より充実したエネルギー伝送が可能という。従来モデルになかった編組シールドも追加され、ノイズ対策も向上している。端子は、オーダー時にベリリウム素材のバナナプラグと6N CuのYラグから選択可能。オプションでバイワイヤ仕様にすることもできる。