CEATEC 2001会場レポート その2
~パイオニア/シャープ編:10万円を切るDVD-R/RWレコーダ、ほか~


開催期間:10月2日~6日(一般公開は4日から)

場所:幕張メッセ(日本コンベンションセンター)

入場料:一般1,000円、学生500円



■ DVD-R/RWレコーダを展示したパイオニア

 パイオニアは、ブース正面のステージ下に、DVD-R/RWレコーダの新製品を参考出品した。6月に発売された「DVR-7000」の廉価機に当たるモデルで、録画機能の一部などが省略されているという。録画ディスクは同じくDVD-R/RWで、価格は10万円前後になる見通し。発売は今冬を予定。なお、プログレッシブ出力は継承するとしている。

 ブース奥にはDVR-Blueディスクを使用したレコーダも展示。他社のDVR-Blue同様、実際に稼動し映像を再生していた。ボディがまだ大きく、このまま製品化される見通しは薄いという。

 また、同社がカーオーディオなどで展開しているパッシブ型の有機ELの使用例として、服に装着しロゴデザインなどに活かす提案も行なった。

参考出品のDVD-R/RWプレーヤー。価格は10万円程度を予定 パイオニアもDVR-Blueレコーダを展示した 有機ELディスプレイをジャケットに仕込んでいる

 IEEE 1394を使用した家庭内ネットワークの一例として、「ホームAVネットワークシステム」を参考出品した。これは、DVDプレーヤーやAVアンプといった家庭内のAV機器をIEEE 1394でつなぎベースユニットで管理、ホームネットワークコントローラと呼ぶ端末で一括制御するというもの。

 ベースユニット自体は家庭内の機器のほか、インターネットともつながっている。ベースユニットとホームネットワークコントローラはIEEE 802.11でワイヤレス接続されるという。ブースでは実際にデモを行ない、DVDプレーヤーの画像をAVアンプ経由でプラズマディスプレイに出力していた。

ホームネットワークコントローラ IEEE 1394接続のDVDプレーヤーとAVアンプ

 オーディオ系の参考出品としては、WORLD PC EXPOでも展示されていたHDD内蔵型CD/MGメモリースティックシステムを展示した。CDからHDDへ、HDDからMGメモリースティックへの録音が可能。同社のカーオーディオ「DEH-P999HDD」のメカニズムを活かした製品で、録音はATRAC3方式で行なう。CDDBにも対応している。発売は年内から来年3月くらいまでを見込んでいる。

 また、10月下旬より発売予定の「DV-S747A」と「同S646A」も展示された。DVDオーディオに対応し、音声DACは24bit/192kHz。映像DACには12bit/108MHzのものを搭載している。そのほか、9月20日に発表された43V型と50V型のプラズマディスプレイ「PDP-503HD」なども展示された。

CD/HDD/MGメモリースティックスロットの音楽プレーヤー DV-S747A。DVD「ダイナソー」をデモしていた 50V型と43V型のプラズマディスプレイ


■ シャープはPDPと1ビットデジタルアンプを参考出展

頻繁にショーが行なわれたシャープブース
 シャープブースでは、液晶テレビ「AQUOS(アクオス)」を中心に展示。1ビットデジタルアンプも様々なデモで使用されており、「映像は液晶、音声は1ビットデジタルアンプ」という、同社の考える高品位なオーディオ・ビジュアルの融合を訴求した。

 その中で、ブース入り口正面に設置されていたのが、薄型のDVD-R/RWレコーダ。1月の発売を予定しており、価格は10万円前後になるとしている。パイオニアブースに出品されていたDVD-R/RWレコーダと同じモノと思われる。

 また、11月19日発売予定の1ビットデジタルアンプ採用5.1chシステム「SD-AT100」と、30V型のAQUOSと組み合わせた「AQUOSデジタルシアター」も参考出品された。価格は、両者を合わせたより多少高くなるという。その理由は、金属製のがっちりした置き台のためとのこと。発売時期は未定となっている。

会期直前に発表された30V型のAQUOS「LC-30HV3 参考出品のDVD-R/RWレコーダ 1ビットデジタルアンプとAQUOSの「AQUOSデジタルシアター」

 ブースの奥では、同社としては初めてとなるプラズマテレビを参考展示した。50V型と43V型の2種類で、ホームユース向けに販売される予定。パネルやチューナ部はパイオニア製と思われる。ただし、映像回路の再設計をシャープが行ない、同社らしい絵作りを目指すとしている。年内には発売になるという。

 また、9月25日に発表のあった、5.6MHzサンプリングを行なう新型の1ビットデジタルアンプも出品。従来はCDの64倍だが、今回は128倍のサンプリングレートを実現している。また、専用のコントロールセンタを組み合わせることで、マルチチャンネルにも対応する。専用方式のデジタル出力が可能なDVD/SACDプレーヤーも合わせて展示された。発売は未定だが、価格は1台で100万円は超えるとのこと。

 なおシャープブースでは、ハイビジョン対応のDLPプロジェクタ「XV-Z9000」と、この1ビットデジタルアンプによるマルチチャンネルを同時に体験できる視聴イベントを行なっている。毎回参加者が多く、盛況だった。

50V型のプラズマテレビ マルチチャンネル対応1ビットデジタルアンプ コントロールセンタとDVD/SACDプレーヤー

□CEATEC JAPANのホームページ
http://www.ceatec.com/

(2001年10月2日)

[orimoto@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

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