編集後記

2017年5月12日

臼田勤哉

 オーディオビジュアル(AV)という言葉が生まれてたぶん30年ぐらいでしょうか。あまりきちんと調べたことはないですが、ある程度定着した言葉ではあるとは思ってはおりますが、最近は特に「ビジュアル」って、世間には伝わりにくい用語になっているんじゃないか、もう少し違う言い方があるんじゃないか。そんな風に考えていました。映像や音楽を、よりよい体験で楽しむための製品やサービス、コンテンツについて、もっと新しい呼び名が欲しいなと。

 しかし、「AV Watch」という言葉がTwitterのトレンドに入る(ねとらぼの記事)とは予想していませんでした。個人的には、最初は「またこのネタか」と、食傷気味ではあったのですが、思いのほか拡散され、若い方やより広い層の皆様に少しは認知していただけたようなので、これを機により多くの人に知っていいただける媒体にしていきたいですね。

 今週はソニーとパナソニックから有機ELテレビが発表され、いよいよ「有機EL元年」感が高まってきました。夏向け新製品ももう少ししたら出そろいますので、その中でもどこに注目して、何を選んだらいいのか、いまどういうサービスや商品が来ているのか、をきちんと伝えていきたいと思います。

山崎健太郎

 ヘッドフォンマニアであれば誰しも夢見たことがある(?)、頭部伝達関数を測定してもらい、頭外定位を実現するオーダーメイドな感覚のヘッドフォンが遂にビクターから登場。「HA-WM90」は90万円というビックリ価格ですが、普段は入れないビクタースタジオの中で測定できたり、スタジオ内を見学できたり、イベント感覚で楽しめる費用も含まれていると言えそう。

 ビクタースタジオで録音された楽曲は、いずれも測定で使う「EX Room」で最終確認して完成するとのことなので、「アーティスト達がOKを出した部屋をヘッドフォンに詰め込んで持ち帰り、そのヘッドフォンでビクタースタジオで録音された音楽を再生する」なんてのも、夢があって面白いです。

 整理券による予約制になるそうですが、週末の「OTOTEN 2017」でも体験できるとのこと。本当にヘッドフォンを装着しても前から音がするので、ご興味ある方は、体験してみてください。

中林暁

 発表会などの種類によっては、早い時間に行っても前の席に座れなかったり、ステージと距離があることもありますが、レンズを12-100mm F4.0 PRO(オリンパス)にしてから、後ろからでも余裕で寄れて感動しています。やっぱり少し暗いので、感度を上げることに抵抗があまりなくなっているのは良くないといえばそうですが、そのへんは必要に応じてうまい落としどころを探していければと。

庄司亮一

 迷いましたが、とりあえず予約だけしておきました「君の名は」UHD BD版。テレビとプレーヤーを買わないといけないので、今のところ東芝レグザ M500Xとソニー UBP-X800で15万くらいかなぁ、などと皮算用していますが……ソフトが手に入る頃に改めて考えようと思います。