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小川理子の初SACD「Balluchon」21日発売。潮晴男&麻倉怜士のUAレコードから
2024年5月17日 17:00
オーディオ評論家の潮晴男氏、麻倉怜士氏による高音質音源専門レーベル・ウルトラアートレコード(UAレコード)は、ジャズピアニスト・小川理子の初ハイブリッドSACDアルバム「Balluchon(バルーション)」を、5月21日に発売する。予約受付を開始しており、Amazonでの価格は4,400円。
2018年6月発売のUHQ仕様CD「Balluchon」作成時のリニアPCM音源を元にSACD化したアルバム。オリジナルレコーディングは2018年6月の東京・代々木のポニーキャニオン代々木スタジオで、世界最高峰のDAW「Piramix」によるDXD(384KHz/32bit)でデジタル録音している。
既発売のSACD「エトレーヌ」と同様、手直し編集なしの「ワンテイク録音」、生成りの素直な音を得るためコンプレッションを一切使っていない。
SACD製作においては、DXD音源からスチューダーのA820でハーフインチのアナログ・マスターテープに録音し、そこからDAW「SADiE」を使って、新たに2.8MHzのDSDレイヤーと44.1kHz/16bitのCDレイヤー用のオーディオ・データを作成している。「一般的にはPCM音源からそのままDSDに変換してSACDを制作しますが、ウルトラアートレコードでは、DSDの特性を一層引き出し、さらなる高音質を目指すべく、アナログ音源から作り上げるといった手間のかかる方法をあえて採用しました」とのこと。
アルバムは、A面は麻倉氏、B面は潮氏がプロデュース(SACDでは連続再生)。その世界観に合わせて、A面とB面で異なるミュージシャンがフューチャーされている。
A面
- 1)Oh lady be good
- 2)Love for sale
- 3)In a sentimental mood
- 4)Do nothing till you hear from me(-ヴォーカル入り)
- 5)I got Rhythm
- 6)But not for me
バックミュージシャン - 田辺充邦(ギター)
- 山村隆一(ベース)
- バイソン片山(ドラム)
B面(SACDでは連続再生)
- 1)Take the A train
- 2)C jam blues
- 3)Smile(ヴォーカル入り)
- 4)Perdido
- 5)Lady Madonna
バックミュージシャン - 浜崎航(テナーサックス、フルート)
- 中平薫平(ベース)
- 吉良創太(ドラム)
明晰なタッチ、透明度の高さ、鋭角的な音輪郭という小川理子のストライド奏法の音楽的特徴を最大限に活かす楽曲として、ジョージ・ガーシュイン、デューク・エリントン、コール・ポーター作品を選択しました。協演を重ねた気のあった仲間達と繰り広げる自由闊達なスウィングをお聴きください。盤石なピアノ・テクニックをベースにした疾走感、グルーヴ感をお楽しみいただけます。