編集後記

2013年10月18日

臼田勤哉

 ウォークマン「NW-ZX1」はとても気に入りました。F880とどちらを買うべきか、悩むところです。

 レビュー内で「手持ちのファイルをハイレゾにしたくなる」とか書いていて、思い出したのですが、10代から20代前半のころは、オールドロックのリマスター盤ばっかり出ていて、何度も買っている大人たちがマヌケに見えたものだなーということ。「こんなにも世の中にはいろいろな新しい音楽があるのに、なぜそんな微小な差で何度も金を落とすのだ」とか思っていました。

 ウォークマンの発表会でSMEの人も言っていましたが、若かりし頃の曲を、何度も聞き直したり、買い直したりする人が音楽の市場を支えているもの。それ自体は決して否定されるものではなく、むしろ音楽の魅力と記憶に紐付いた体験の圧倒的な強さ、なのだと今は思います。ただ、そこに安穏とするのではなく、もっと激しく、自分から何かを探すような音楽体験も必要かな、と、怠惰なリスナーになった我が身を振り返って感じました。。

山崎健太郎

 NEX-7ユーザーなので、フルサイズセンサーを搭載したα7/7Rには興味津々。NEX-6の「ファストハイブリッドAF」によるキビキビAFが羨ましかったので、買うならα7かなぁと。フルサイズ用のEマウントレンズが登場当初は少ないのがちょっと気になりますが、現在Mマウントアダプタで遊んでいるので、オールドレンズがそのままの焦点距離で使えるだけで十分心が揺さぶられます。ついでに指も揺さぶられて予約ボタンを押しちゃいそうです。

中林暁

 20日まで開催している「音展」は、時期的にはCEATECとヘッドフォン祭の間という位置ではありますが、来場者の層(志向)に合わせて、割とぶっちゃけたメーカーの本音なども聞けるイベントなのでは感じました。テレコムセンター駅まで行けばそこからは近いし、1会場にまとまって見やすいのはいいと思います。

一條徹

 今週、ソニーがmoraでのハイレゾ楽曲の配信を開始しました。マイケル・ジャクソンやプリンス、シンディ・ローパーにマドンナなど、80sポップス好きにはたまらないラインナップで、出だしは上々じゃないでしょうか。今後、いろいろなジャンルの音楽ファンが満足できるよう、より一層の充実を期待します。個人的には、ケイト・ブッシュなどのリマスタ音源が出ていないアーティストが登場してくれるとすごく嬉しいです。