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『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』見てきた。今回も期待を超える圧倒的な映像美
2025年7月18日 15:29
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が通常393館+IMAX59館の全452館で公開スタート。入場者特典として、「原作者・吾峠呼世晴イラスト 特製アートスタンド」と「非売品劇場用ポスターデザインカード(全6種類/ランダム)」が全国500万名限定で配布されている。
早速朝の回で視聴してきたので、細かいストーリー内容には触れずにミニレビューをお届けする。ネタバレは避けているが、それでも気になる方は鑑賞後に読んでほしい。
今回も期待を超えてきた圧巻の映像美。原作既読でも丁寧な補足シーンが嬉しい
「鬼滅の刃」というか、ufotable制作のアニメは毎回必ず想像を超えたクオリティの作品をたたき込んでくる。筆者は「空の境界 痛覚残留」あたりからその映像の虜になって、「ufotable」というスタジオを意識して観るようになったが、とくに劇場作品は毎回どんどんクオリティアップしており、映像に圧倒され、一瞬おいてかれて、理解が遅れてやってくるような感覚になる。
今回の「無限城編 第一章 猗窩座再来」も例に漏れずそんな感じで、とにかく劇場のスクリーンに写し出される無限城がすご過ぎる。地上波の予告などでも映像は観ているものの、より細かいところまで大きく写し出される劇場では、膨大な情報の塊を無理矢理脳みそにぶち込まれるように感じられる。同じジャンプ作品で言えば、「無量空処」(制作スタジオ違うけど)を喰らっている敵みたいな感じだ。
3DCGの知識がちょっとあると、「いやこれレンダリングどんだけ時間かかるんだよ」とも思うのだが、その辺はしっかり制作秘話としてパンフレットに記載されているので、気になる人は是非。筆者も初回限定版を購入した。
原作を読んでいる人からすると、第一章のサブタイトルが「猗窩座再来」になっていることも驚きだったと思う。筆者も「猗窩座戦は第二章まるまる使って、第一章はあっちの話を回してくるのかな〜」とか考えていたので衝撃だった。
そして実は今回、上映時間が155分と長め。ちなみに「無限列車編」が117分、あの原作が超ボリュームな「Fate/stay night[Heaven's Feel]」も第1章が120分、第2章が117分、第3章が122分だったので、今回はこれらよりも30分以上長い。30分枠のアニメがCMを除いて約22〜24分と考えると、6〜7話分を一気にたたき込まれる感じだ。
この時点でなんとなく「なるほど、全部入りかもしれない」と思いながら劇場へ向かった。
地上波であれば「神回」と大盛り上がりになるであろうシーンが、これでもかというくらいに押し込められていて、何度も猗窩座の青銀乱残光を喰らっているような気分を味わった。
視聴後も「なるほどな……」としかつぶやけないまま、情報量の渦でボロボロになった脳に活を入れてなんとか気絶しないように意識を保ちながら帰路についた。
爆速で話が進む原作でも、わりと丁寧に描かれている方ではある無限城編だが、今回もufotableのオリジナルシーンが光る。このシーンがあるのとないのでは、話の説得力やキャラクターの魅力が段違いで変わるというシーンや、やはり戦闘シーンのアクションがすさまじい。
とくに大技の表現は、その技がどれだけすさまじいものなのかが、何も考えていなくてもわかる。力を持っている上弦の鬼とそうではない鬼の気配の違いまで映像から伝わってくるところなどはやはり圧巻。鬼滅の刃のヒットから、クオリティの高いアニメ作品が増えて、普段から楽しく視聴しているが、改めて別格の境地を見せつけられて「これのためなら1、2年くらい平気で待てる!!」と思わせてくれる。
スタッフ陣にプレッシャーをかけたい訳ではないのだが、本当に毎回期待を超えた映像が待っていて、公開前は「とりあえず猗窩座の部分だけ劇場で観たいな〜」と思っていたのだが、第一章を視聴した今「やっぱり全3章全部劇場で観たい!!」に変わった。Fate/stay night[Heaven's Feel]と同じ感覚であれば来年には第二章が公開されるはず、と今から期待せずにいられない。