編集後記

2015年1月16日

臼田勤哉

 CESネタも一段落で、いろいろな製品が国内発表されています。今週もウォークマンやハンディカムなど魅力的な製品が発表されましたが、個人的に気に入ったのはシャープの「ドラ丸」BDレコーダ。シンプルな発想ですが、ドラマ新番組を一覧しやすく、さらに取り逃しを防ぐ工夫がきっちり入っていて、実用性は高そう。「ネット接続なしで使える」というのも重要なポイントだと思います。久しぶりに魅力的なシャープのレコーダが出た、という印象。

 というか、各社のレコーダで「おまかせ録画」のアルゴリズム競争していましたが、一方で、なぜいままで、こういうシンプルなソリューションが出なかったのだろう、とも思ってしまいました。レコーダ市場はやや低空飛行が続いていましたが、我々を含めて「わかっている人」の方向を見すぎていたからなのかもしれません。

山崎健太郎

 ZX1よりもさらに、最上位モデルらしい貫禄が出たZX2。音の貫禄だけでなく、質感や剛性感もアップしていて、触っていて幸せになれる感じです。

 据え置きのピュアオーディオ機器では、ボリュームツマミの触り心地や、ディスクトレーの優美な動作にこだわったりしますが、高価格になり、触れる機会が多いハイレゾポータブルプレーヤーにも、同じような“触っている時にオーナーの心をくすぐる工夫”が求められていきそうです。

中林暁

 今年もCES行ってきました(記事リンク集はこちら)。現地でちょっと話題になったのは、テレビなどのHDR性能が上がってくると、取材する側は、テレビ画面撮影が難しくなるかもね、ということ。カメラの性能でカバーできる部分も大きいとは思いますが、露出をどこに合わせるかも、今までよりちょっと気にする必要があるのかもしれません。

一條徹

 円安の影響を受けて、海外オーディオメーカーの製品が次々と値上げされています。愛用しているShureのイヤフォンSE215は、3年前に買ったときは8,000円弱くらいでしたが、この1月の値上げで1万2,000円近くになるようです。国内メーカーも、海外生産品や輸入原材料の値上がりなど少なからず影響があると思いますが、円安を追い風にして国産オーディオを盛り上げて欲しいと思います。