読者アンケート結果発表
【2013年10月】ポータブルオーディオについての集計結果
専用プレーヤー7割。5人に1人はポータブルもハイレゾ
(2013/10/30 15:48)
今回は966人の方から投票を頂きました。ご協力ありがとうございました。
アンケート実施期間:2013年10月17日~10月25日
※複数回答の設問があるため、回答結果を合わせると100%・総投票人数を超える場合があります
7割は音楽プレーヤーを使用。機種はウォークマン、iPod、AKシリーズが人気
利用頻度の高いポータブルオーディオ機を尋ねた質問で、最も多かったのがウォークマンやiPodなどの「デジタルオーディオプレーヤー」で70.8%だった。2位は「スマートフォン(iPhone)」で17.3%、3位は「スマートフォン(Android)」で7.1%となり、iPhoneとAndroidを合わせてスマートフォン全体では24.4%となった。「その他」の回答は、「ICレコーダ」など。
【質問1】利用頻度の高いポータブルオーディオ | |||
---|---|---|---|
順位 | 項目 | 得票率(%) | 得票数 |
1 | デジタルオーディオプレーヤー | 70.8% | 684 |
2 | スマートフォン(iPhone) | 17.3% | 167 |
3 | スマートフォン(Android) | 7.1% | 69 |
4 | タブレット | 1.3% | 13 |
5 | PC | 1.0% | 10 |
6 | 携帯電話(フィーチャーフォン) | 0.8% | 8 |
7 | ポータブルゲーム機 | 0.7% | 7 |
8 | CDプレーヤー | 0.3% | 3 |
9 | MDプレーヤー | 0.1% | 1 |
10 | スマートフォン(その他) | 0% | 0 |
- | その他 | 0.4% | 4 |
続いて、質問1で「デジタルオーディオプレーヤー」と回答した人を対象に、使用機種を尋ねたところ、1位「iPod touch」(17.7%)、2位「ウォークマン Aシリーズ」(12.8%)となり、シリーズの合算では、ウォークマンシリーズが38.1%、iPodシリーズが35.1%となった。また、3位にはAK100やAK120などの「Astell & Kern」シリーズ(10.5%)がランクインした。「その他」の回答には、ビクター(現JVCケンウッド)「Alneo」や東芝「Gigabeat」、コルグのDSDレコーダ「MR-1」、Colorfly「C4」などが挙げられた。
【質問2】オーディオプレーヤーの使用機種 | |||
---|---|---|---|
順位 | 機種名 | 得票率(%) | 得票数 |
1 | iPod touch | 17.7% | 123 |
2 | ウォークマン Aシリーズ | 12.8% | 89 |
3 | ウォークマン Fシリーズ | 11.0% | 77 |
4 | Astell & Kern | 10.5% | 73 |
5 | iPod classic | 8.8% | 61 |
6 | iPod nano | 6.6% | 46 |
7 | ウォークマン Zシリーズ | 5.8% | 40 |
8 | ウォークマン Sシリーズ | 5.0% | 35 |
9 | COWON | 3.6% | 25 |
10 | ウォークマン(その他) | 3.5% | 24 |
11 | iPod(その他) | 2.0% | 14 |
12 | Kenwood Media Keg | 1.9% | 13 |
13 | iBasso | 1.7% | 12 |
14 | Creative ZEN | 1.6% | 11 |
15 | HiFiMAN | 0.9% | 6 |
16 | FiiO | 0.7% | 5 |
- | その他 | 5.9% | 41 |
メモリ容量は32GB以上が60%超。ファイル形式はMP3、AACに次いでFLAC/ALACが人気
使用しているプレーヤーのメモリ容量(SDカードを含む)を尋ねた質問では、「32GB~64GB未満」が最も多く、31.4%を獲得。次いで「64GB~128GB未満」(23.1%)、「16GB~32GB未満」(17.9%)、「8GB~16GB未満」(11.0%)となった。32GB以上を選択した人は63.2%を占めている。
メモリについては、「ハイレゾなどでファイルサイズは大きくなってきているのに、プレーヤーのメモリ容量は停滞している。もっと増やして欲しい」、「ハイレゾ音源をポータブルに入れたいが、容量が足りなくなるのであきらめている」など、いまのメモリ容量では足りないという意見が多く寄せられた。また、「HDDタイプじゃないとライブラリの曲が入りきれないが、現状iPod classicしか選択肢がないので、各社HDDタイプを出してほしい」といった声もあった。
【質問3】使用しているプレーヤーのメモリ容量 | |||
---|---|---|---|
順位 | 項目 | 得票率(%) | 得票数 |
1 | 32GB~64GB未満 | 31.4% | 303 |
2 | 64GB~128GB未満 | 23.1% | 223 |
3 | 16GB~32GB未満 | 17.9% | 173 |
4 | 8GB~16GB未満 | 11.0% | 106 |
5 | 128GB~256GB未満 | 7.9% | 76 |
6 | 4GB~8GB未満 | 3.8% | 37 |
7 | 1GB~4GB未満 | 2.8% | 27 |
8 | 256GB以上 | 0.8% | 8 |
9 | 1GB未満 | 0.7% | 7 |
- | その他 | 0.6% | 6 |
使用しているファイル形式を尋ねた質問では3つまで回答可能としており、1位の「MP3」(54.3%)が過半数となった。2位は「AAC」(37.3%)。ロスレス形式の中で最も多かったのは3位の「FLAC」で23.1%、4位は「Apple Lossless(ALAC)」(21.6%)、5位は「WAV」(17.6%)となっている。「DSD」の得票率は2.4%であった。「その他」の回答では、「AIFF」などが挙げられている。
MP3やAACを使う理由としては、「汎用性や利便性で考えてMP3」、「ポータブルでは容量重視なのでMP3やAAC」、「iTunesを利用しているのでAAC」などの意見が多かった。そのほか、「WAVでリッピングして、ポータブル転送時にMP3に変換する」、「ホームオーディオ用のFLACのライブラリと、ポータブル用のAACのライブラリに分けて管理している」というように、用途に応じてファイル形式を使い分けている人も多数見受けられた。
【質問4】主に使用しているファイル形式 | |||
---|---|---|---|
順位 | 項目 | 得票率(%) | 得票数 |
1 | MP3 | 54.3% | 525 |
2 | AAC | 37.3% | 360 |
3 | FLAC | 23.1% | 223 |
4 | Apple Lossless(ALAC) | 21.6% | 209 |
5 | WAV | 17.6% | 170 |
6 | ATRAC | 11.6% | 112 |
7 | WMA | 4.3% | 42 |
8 | DSD | 2.4% | 23 |
9 | HE-AAC | 1.0% | 10 |
10 | Ogg | 0.7% | 7 |
- | その他 | 1.9% | 18 |
ファイルのビットレートに関する質問では、1位は「可逆圧縮(FLAC、Apple Losslessなど)」で28.8%を獲得。2位は「~320kbps」(18.7%)。3位~5位はほぼ同率で、3位「~192kbps」(14.6%)、4位「~128kbps」(13.7%)、5位「~256kbps」(12.9%)となっている。
ビットレートについては、FLACなどの可逆圧縮や320kbps、192kbpsなどの高ビットレートが人気となったが、中には、「128kbps以上は音質の違いが分からない」、「外でしか聴かないので高ビットレートは不要」といった意見もあった。
【質問5】最も多いファイルのビットレート | |||
---|---|---|---|
順位 | 項目 | 得票率(%) | 得票数 |
1 | 可逆圧縮(FLAC、ALACなど) | 28.8% | 278 |
2 | ~320kbps | 18.7% | 181 |
3 | ~192kbps | 14.6% | 141 |
4 | ~128kbps | 13.7% | 132 |
5 | ~256kbps | 12.9% | 125 |
6 | 非圧縮(WAVやDSDなど) | 9.1% | 88 |
7 | ~64kbps | 1.7% | 16 |
- | その他 | 0.5% | 5 |
ポータブル機で重要視されるのは「音質」、「メモリ容量」、「価格」
ポータブルオーディオで音楽を聴く際に使用頻度が高いものを尋ねた質問では、「イヤフォン(カナル型)」が圧倒的に多く、61.7%を獲得。以下、「イヤフォン」(12.0%)、「ヘッドフォン」(11.1%)、「Bluetoothなどのワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォン」(7.1%)となっている。
【質問6】使用頻度の高い出力機器 | |||
---|---|---|---|
順位 | 項目 | 得票率(%) | 得票数 |
1 | イヤフォン(カナル型) | 61.7% | 596 |
2 | イヤフォン | 12.0% | 116 |
3 | ヘッドフォン | 11.1% | 107 |
4 | Bluetoothなどのワイヤレス イヤフォン/ヘッドフォン | 7.1% | 69 |
5 | カーオーディオ | 5.1% | 49 |
6 | ポータブルスピーカー | 0.9% | 9 |
7 | プレーヤー内蔵のスピーカー | 0.7% | 7 |
- | その他 | 1.3% | 13 |
ポータブルオーディオ機を選ぶ際に重視する項目についての質問(4つまで回答可)では、1位「音質」(69.8%)、2位「内蔵メモリ容量」(42.5%)、3位「価格」(37.4%)、4位「バッテリ駆動時間」(30.0%)となり、価格よりも内蔵メモリ容量を優先する人が多かった。5位「対応ファイル形式」(20.7%)、6位「本体のサイズや重量」(18.6%)、7位「本体のデザインや色、質感など」(18.2%)などが上位で、「ハイレゾ対応」(15.1%)は9位だった。また、「その他」の回答では、「ギャップレス再生対応」、「乾電池対応」、「ラジオ機能搭載」、「物理ボタン搭載」などが挙げられた。
【質問7】重視すること | |||
---|---|---|---|
順位 | 項目 | 得票率(%) | 得票数 |
1 | 音質 | 69.8% | 674 |
2 | 内蔵メモリ容量 | 42.5% | 411 |
3 | 価格 | 37.4% | 361 |
4 | バッテリ駆動時間 | 30.0% | 290 |
5 | 対応ファイル形式 | 20.7% | 200 |
6 | 本体のサイズや重量 | 18.6% | 180 |
7 | 本体のデザインや色、質感など | 18.2% | 176 |
8 | 操作性やレスポンス | 15.7% | 152 |
9 | ハイレゾ対応 | 15.1% | 146 |
10 | 管理ソフト、サービスとの連携 | 11.9% | 115 |
11 | Bluetoothなどのワイヤレス機能 | 11.0% | 106 |
12 | SDカードなどの外部メモリ対応 | 9.2% | 89 |
13 | ライン出力やデジタル音声出力の有無 | 8.8% | 85 |
14 | 複数の機器を持ち歩きたくないので スマートフォン | 8.1% | 78 |
15 | OS | 7.8% | 75 |
16 | ドラッグ&ドロップでのファイル転送対応 | 7.9% | 76 |
17 | ノイズキャンセル機能 | 7.0% | 68 |
18 | イコライザなどの音質調整機能の有無 | 3.9% | 38 |
19 | 動画再生対応 | 3.0% | 29 |
20 | ディスプレイの大きさや解像度 | 2.3% | 22 |
21 | 最大出力 | 1.2% | 12 |
- | その他 | 4.5% | 43 |
4人に1人はポタアン使用、5人に1人はハイレゾ音源を聴いている
ポータブルアンプの使用について尋ねた質問では、「使用している(デジタル接続)」が12.8%、「使用している(アナログ接続)」が11.9%で、合わせて24.7%がポータブルアンプを使用しているとの結果となった。「使用していない」と答えた人は75.3%だった。
ポータブルアンプについては、「使用していないが興味はある」、「ポタアンに興味はあるが、どれを選んでいいか分からず手を出せていない」など、使ってみたいがハードルが高いする意見が多い。中には「アンプやDACを2段、3段と重ねて使用していたが、重さや大きさに疲れてしまい、結局直挿しに戻った」という回答もあった。
【質問8】ポータブルアンプを使用している? | ||
---|---|---|
項目 | 得票率(%) | 得票数 |
使用している(デジタル接続) | 12.8% | 124 |
使用している(アナログ接続) | 11.9% | 115 |
使用していない | 75.3% | 727 |
ポータブル環境でハイレゾ音源を聴いているか尋ねた質問では、「聴いている」と答えた人が21.5%で、「聴いていない」が78.5%となった。
【質問9】ポータブルでハイレゾ音源を聴いている? | ||
---|---|---|
項目 | 得票率(%) | 得票数 |
聴いている | 21.5% | 208 |
聴いていない | 78.5% | 758 |
自由回答の中で最も多くの意見が寄せられたのは、「ハイレゾ音源」に関するもので、賛否両論、様々な意見が寄せられた。肯定的な意見では、「ハイレゾ楽曲を聴いて、音質が良いと感じた。早く普及して欲しい」、「ようやくCDを超える音質が出てきたので期待している」、「ハイレゾには興味があったが、曲の品揃えが少なく手を出してこなかった。ソニーがハイレゾ参入したことで、J-POPなどの楽曲が増えることを期待している」など、実際に聴いて良いと感じた人や、今後の展開に期待するといった内容が多かった。
一方、否定的なものでは、「ポータブルではハイレゾまで求めない」、「環境音の影響が大きい屋外で、ハイレゾを聞き分けられるか疑問」、「ハイレゾ音源では20kHz以上の音を再生できるというが、自分の耳では16kHzくらいまでしか聞き取れなかったのでいらない」「SACDやBDオーディオのように一般層にまで普及しないのでは」、「対応機種がまだ少ないので当分は必要ない」、「聴きたい曲がハイレゾにない」、「どこから音源を入手するのか、再生するために何が必要なのかよく分からない」などの意見が寄せられた。
コメントの紹介
お寄せ頂いたコメントの一部を編集して紹介します。
主なコメント
・CDなどのパッケージを購入した際に、ハイレゾコンテンツのダウンロード権利を特典として付けて欲しい。
・スマートフォンでも出来るような機能はいらない。音質・バッテリ駆動時間・内蔵メモリ容量などポータブルオーディオとしての質を向上させて欲しい。
・ハイレゾ音源は歓迎。単にCD音源をアップコンバートしたようなものではなく、録音やマスタリングからハイレゾにこだわった音源をリリースしてもらいたい。
・ソニーがハイレゾ宣言をして、ウォークマンなどで対応したことは心強い。他社が早く追従して、市場全体が活性化されることを期待。
・ハイレゾが普及して、SACDからのリッピングも解禁されることを望む。また、購入済みディスクと連動したハイレゾ音源のダウンロードなどの対策をして欲しい。
・iTunesやiPhoneなどのアップル製品でもハイレゾ対応してほしい。
・ポータブルでハイレゾもいいが、CD音源でもちゃんとしたオーディオで聴けば次元の違う音になると思う。
・量販店の店頭には、アップルとソニーの製品しか置いていない。他のメーカーも頑張ってほしい。
・まだ耳がハイレゾじゃない。
・ハイレゾ音源はまだ高い。もっと安くなってほしい。
(AV Watch編集部)