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iOS 10は今秋公開。Apple Music一新、写真の顔認識も

Apple Musicは1,500万会員に。手書きメッセージ対応

 米Appleは現地時間の13日、「iOS最大の変化」を盛り込んだというiOS最新バージョン「iOS 10」を発表した。開発者向けには13日から、パブリックベータ版は7月に提供予定。一般向けには秋に提供予定で、iPhone 5以降とiPad Air、iPad Pro以降での無料アップグレードを提供する。

iOS 10
ホームスクリーン

 「iOS最大の変化」を盛り込んだ最新のiOS。音声アシスタント「Siri」を開発者向けに開放し、より広範囲なアプリ対応を目指すほか、絵文字を充実させたメッセージ機能や、地図(Maps)のデザイン変更、音楽や写真機能の強化などが図られている。

 ストリーミング形式の音楽配信サービス「Apple Music」は、大幅にリニューアル。担当のエディ・キュー氏によれば、'15年6月のサービス開始以来、1,500万の有料会員を獲得したApple Musicだが、ユーザーインターフェイスは「全てを一新する」という。

 ライブラリ、For You、ブラウズ、ラジオの各項目を用意。ライブラリは、プレイリスト、ミュージック、アルバム、ソングス、ダウンロードミュージックなどのブラウズ手法が選択できる。また、配信楽曲の歌詞表示にも対応する。Apple Musicは、iPhoneなどのiOSデバイスのほか、Mac、Apple TV、Androidなどで利用可能となる。

Apple Musicを強化

 ニュース(News)アプリもデザインを一新し、おすすめの記事を紹介する「For You」などに対応した。

 写真(Photos)は、新たに顔認識機能や、場所やシーンごとの分類に対応。人物や場所の関連性から自動的にアルバム(Memories)を作成する機能も搭載。動画の自動アルバム化にも対応。新たな地図(Maps)アプリとの連携強化も行なっている。

iOS 10で一新した写真(Photo)アプリ

 メッセージでは、風船のようなアニメーションが送れるようになるほか、絵文字も拡大。手書き文字も送れるようになる。家電機器と連携するホームオートメーションアプリ「HomeKit」も追加、Apple Payの強化も行なわれる。

メッセージ機能は、アニメーションや絵文字を強化
HomeKitで家電機器と連携も

 また、Siriの文字入力に利用するQuickTypeも強化し、場所やカレンダーの予定、連絡先などの情報を使った予測変換に対応。キーボードの切り替え無しに複数言語を扱えるという。サードパーティ製のVoIP電話にも対応する。