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AKM、DSD 11.2MHz対応のマルチチャンネルADC「AK555x」など。車載にも対応
2016年7月4日 00:00
旭化成エレクトロニクス(AKM)は、DSD 11.2MHz対応マルチチャンネルADコンバータ(ADC)の製品ラインナップを拡充。プレミアムADC「AK555x」4モデル(2/4/6/8ch)と、アドバンストADC「AK553x」3モデル(4/6/8ch)の計7製品を販売開始した。
'15年に発売したハイエンドオーディオ向けハイレゾ対応ADC「AK557x」シリーズ4製品に加え、新たに7モデルを投入。「新世代マルチチャネルADC 11製品のラインアップが完成した」としている。主な用途は、ミキサー、マルチチャンネルレシーバー、カーオーディオアンプ、計測器、測定器、制御システムなど。
SN比115dBのプレミアムADCは、「AK5552VN」(2ch)、「AK5554VN」(4ch)、「AK5556VN」(6ch)、「AK5558VN」(8ch)の4製品を用意。SN比111dBのアドバンストADCは、「AK5534VN」(4ch)、「AK5536VN」(6ch)、「AK5538VN」(8ch)の3製品。
AK555x/AK553xシリーズは、ハイエンドオーディオ製品などに搭載されている同社のVELVET SOUNDアーキテクチャーを採用。32bit処理に加え、ノイズ耐性の高い設計で豊かな音場表現と低音表現、歪み感の少ない録音を可能にしたという。IRD(Impulse Response Designed)フィルターを4種類備える。
PCMは最大768kHz/32bit、DSDは最大11.2MHzの出力をサポート。TDMインターフェイスによりデイジーチェイン接続が可能で多様なシステムに対応できるという。カーオーディオのアンプなどへの搭載も視野に入れ、動作温度範囲は最大105度、AEC-Q100規格にも対応。
また、既存のプレミアムDAC「AK445x」シリーズや、「AK443x」シリーズと連携し、「ハイレゾ処理の入口から出口までをVELVET SOUNDファミリー製品で構築可能」としている。
THD+N(全高調波歪率)は、AK5552VN/AK5554VN/AK5556VN/AK5558VNが-106dB、AK5534VN/AK5536VN/AK5538VNが-103dB。消費電力は、83mW(AK5552)、140mW(AK5554)、206mW(AK5556)、261mW(AK5558)、96mW(AK5534)、142mW(AK5536)、182mW(AK5538)。
パッケージは、48ピンQFN 7×7mm(AK5552/AK5554/AK5534)、64ピン QFN 9×9mm(AK5556/AK5558/AK5536/AK5538)。