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final、“密閉型であることを忘れさせる開放感”のヘッドフォン「DX4000 CL」
2026年1月30日 18:50
finalは、密閉型ヘッドフォンの新製品として「DX4000 CL」を2月6日より発売する。価格は128,000円。発売に先駆けて、1月30日より予約受付を開始する。
密閉型ヘッドフォンでは構造上、開放的な音を作ることが難しく、音の抜け感が不足することで閉塞感を感じさせることがある。DX4000 CLでは、厚さ30mmの極厚低反発イヤーパッドを採用し、ドライバーと耳との距離を十分に確保。
歪みの少ないドライバーと不要な共振を抑え込む内部構造を融合することで、「密閉型であることを忘れさせる圧倒的な開放感を実現している」という。
ドライバーはダイナミック型。和紙にカーボンを配合して強度を高めた特殊素材を振動板に採用し、振動板がスムーズに動作するよう、エッジ部に溝のない「フリーエッジ構造」を採用。ドライバーを固定するフロントプレートには、軽量かつ剛性の高いガラス強化特殊樹脂を使用。これらの技術により、動作性に優れ、歪みの少ないドライバーユニットを実現した。
ドライバーの背面空間には、独自技術「リアディフューザー・アレイ構造」を搭載。間隔や形状の異なる細かなリブ(拡散板)を配置することで、内部に平行面を作らないよう設計し、音の反射を拡散させ、ハウジング内部の不要な共振を効果的に抑え込んでいる。
合成皮革と低反発素材を使用した厚さ30mmのイヤーパッドは、高い密閉性に加え、快適な装着感を実現。イヤーパッドは工具不要で交換が可能。ヘッドバンドとハウジングを繋ぐハンガー部分は、軽量でありながら、航空機にも使われるほど極めて高い強度を持つ「超々ジュラルミン」を採用した。
信号の伝送速度を追求したオリジナルのシルバーコートケーブルを付属。信号のロスを最小限に抑えることで音の消え際まで描き出す繊細な響きと、クリアな解像感を引き出すとしている。ケーブルのプラグは4.4mm。ケーブル長は2m。6.3mm標準への変換アダプターも同梱する。
本体表面はシボ塗装仕上げとなっており、皮脂や指紋が付きにくい仕様。長期的な使用を考慮し、接着剤も極力少量での使用に抑え、ハウジングはOリングと精密ネジによる組み立てによる修理可能な機構設計を実現している。
感度は96dB/mW。インピーダンスは37Ω(1kHz)。重量は375g。
音を聴いてみた
DX4000 CLをお借りすることができたので、ファーストインプレッションをお届けする。
昨年一足先に発売されたDX3000 CLと同じく密閉型で、外観の形状もほぼ同じ。違いはイヤーカップ部などがマットで仕上げられていたDX3000 CLと異なり、DX4000 CLはシボ塗装されていて、見た目が少しリッチになった印象がある。
大きく柔らかなイヤーパッドは指で押すとしっかり沈み込む低反発素材で、眼鏡を掛けていてもツルの部分を巻き込んでしっかりとフィットしてくれる。
顔の形状に沿ってイヤーパッドがしっかり沈むので、側圧も軽く感じられつつ、遮音性もバッチリ。むしろ遮音性が高すぎて、ボイスチャットに使おうとすると自分の声を返す設定にしていてもうまく発話しにくいくらいだ。
ドライバーの前の部分に、低反発クッションのような音響フィルターが採用されているのもDX3000CLと共通。
音を再生してみると、静寂からスッと音が立ち上がる様子が、平面駆動型ドライバーを採用しているフラッグシップのDシリーズのヘッドフォンで音を再生したときの印象に近い。そして、DX3000CLでも一瞬開放型かと思うような自然な音の抜け方をしていたのだが、DX4000 CLはさらに2周りくらい空間が広がったような印象がある。近い音と遠くの音の距離の描写がリアルだ。
解像感が高く、細かな音までしっかりと再現するfinalらしい音が、密閉型のダイナミックドライバーの量感がしっかりある低域としっかり噛み合っている。近年のfinalの有線ヘッドフォンの音が好きな人は、気に入りそうだ。
DX3000 CLは低域に包まれる感覚が気持ちの良い音だったが、DX4000 CLは全帯域の音に包まれるのが心地良い。ライブ音源がとくに臨場感マシマシで楽しいのだが、打ち込み楽曲も美味しい。Netflix映画「超かぐや姫!」の主題歌「Ex-Otogibanashi」をAmazon music Unlimitedで再生していても、劇中のライブシーンで聴いているかのような感覚になる。
79,800円のDX3000CLのちょっと上のランクになる128,000円という価格帯だが、ほかが20万円を超えているので、しっかり中間のランク帯の有線ヘッドフォンが登場してくれたという印象だ。




