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OPPO、DAC・アンプを一新したポータブルアンプ「HA-2SE」。ES9028Q2M搭載で37,000円

 OPPO Digital Japanは、USB DAC/ポータブルヘッドフォンアンプ「HA-2SE」を9月30日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37,000円前後。

HA-2SE

 2015年発売の「HA-2」のDACを「ES9028Q2M」に一新したほか、ヘッドフォンアンプ回路も新規設計のClass AB型とし、ワンランク上の性能を目指したというヘッドフォンアンプ。日本のユーザーのフィードバックなども踏まえたチューニングを行ない、Hi/Lowゲイン設定の見直しや、ホワイトノイズの低減も図られており、特にイヤフォンでの利用に最適化している。

 HA-2のスリムでスタイリッシュなデザインが支持されていたため、デザイン上の大きな変更はなく、変更点はロゴに[SE]が付与されるのみ。筐体はアルミ製で、表面に本革製カバーを施している。外形寸法は157×68×12mm(縦×横×厚さ)、重量は175gで、スマートフォンと組み合わせるためのシリコンバンドが付属する。

iPhone 6sとほぼ同サイズ
裏面のロゴがHA-2SEに

 ESSの最新DAC「ES9028Q2M」を搭載(HA-2はES9018K2M)。ポータブル向けで「ES9028Q2M」を搭載したのは世界初としており、アンプ回路のブラッシュアップとあわせて音質を向上。DSDは12.2MHz、PCMは384kHz/32bitまで対応する。

 USB端子は、USB A(iOS機器向け)と、マイクロBのUSB入力(Android/PC向け)を備え、iOS機器やPC、Androidとのデジタル接続が可能。また新開発のL字型Lightning-USBケーブルとUSB OTGケーブルを同梱し、スマートフォンとの組み合わせでの使い勝手を向上している。

ヘッドフォン出力とライン入出力、ボリュームノブを装備
側面。ゲイン設定も
USB-AとmicroUSB入力を装備

 アンプ部は新規設計のAB級アナログアンプを採用。DACの変更と新設計アンプにより昨今のトレンドを踏まえた音質傾向としたとほか、ディスクリート部品のトランジスタで構成された出力段にマッチドペアの選別品を使用するなど出力品質にこだわった。また、ノイズ量もHA-2比で約1/2に低減するなど性能的にも向上。HA-2比でノイズレベルは約5dB改善、全高調波歪+ノイズは5dB~10dBの改善が図られているとする。

ノイズレベルを改善

 ミニジャックのヘッドフォン出力は、HA-2と同様にグランド分離出力対応。High/Lowのゲイン設定や、Bass boost機能も搭載する。HA-2SEでは、Hi/Lowゲイン設定を見直し、特にLowゲイン時に高感度なカスタムIEMなどでも使えるようするなど、よりポータブルのイヤフォン利用に適した設定とした。

 最大出力は、300mW(16Ω)、220mW(32Ω)、30mW(300Ω)。推奨ヘッドフォンインピーダンスは16Ω~300Ω。ライン入出力兼用のステレオミニジャックを備えており、外部アンプへのライン出力なども可能。

 3,000mAh程度の大容量バッテリを搭載しており、スマートフォンなどのUSB接続機器の充電も可能。モバイルバッテリとしても利用できる。バッテリの持続時間は、USB入力利用時で約7時間、アナログ入力で約13時間。充電時間は約1時間30分。

同梱品
パッケージ

 なお、HA-2のブラックは販売終了となるが、レッド、ブルーについては併売予定としている。