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撮影者が写り込まずに360度動画をラジコン撮影できる「Dolly360」

 VRサービス開発などを手がけるキッズプレートと、ラジコン/模型メーカーの京商は、360度カメラをラジコン操作で走らせて撮影できるカメラ用ドリー「Dolly360」を発売した。価格は50万円。初回販売台数は20台。

Dolly360に360度撮影用カメラを付けたところ

 360度カメラと組み合わせて、室内や狭い空間などドローン(マルチコプター)が飛ばせない場所に入って遠隔撮影できるラジコンドリー(台車)。撮影者が360度カメラを手で持ち運ぶ必要がなく、撮影者の映り込みを無くせるとする。本体のバー先端には、カメラなどをマウントネジ(1/4-20UNC×4.5mm)で固定可能。別途用意した一脚を使い、カメラの高さを人の目線に合わせることもできる。積載可能なカメラの重量は最大1kg(高さ1.6m/追加ウェイト計5kg使用時)。

Dolly360

 ドリー本体と上部バーの間にはカメラ安定装置を装備し、カメラブレを抑えた撮影が可能。水平方向のブレはオイルショックアブソーバー4本によるジンバルで、上下方向はオイルショックアブソーバー1本のテレスコピックで抑える。ジンバル部にはボールベアリング×6も備える。

ドリー本体

 車輪の駆動方式はフロントワンウェイユニット付四輪駆動システムで、ブラシレスモーター「Team Orion Neon 8BL KV2100」とESC「Team Orion Vortex R8 130A」を採用。ステアリングサーボや前後のデフギアも搭載し、前進・後進・旋回が可能。全ての回転軸にボールベアリング計24個を備えている。

Dolly360の送信機

 電源はニッケル水素電池(7.2V/3,700mAh)で、最高速度は約6km/時、走行時間は約25分。送信機はKyosho KT-231P 2.4GHzを使用する。外形寸法は、全幅420mm、全長550mm。ホイールベースは約360mm。タイヤサイズは約155×70.5mm(直径×幅)。重量は6kg(バッテリー、ウェイト、カメラを含まず)。追加ウェイトは計5kg(1kg×5枚)まで搭載できる。

Dolly360(サンプル動画)