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動く物体に追従する1,000fpsの“世界最速レベル”プロジェクタ「DynaFlash」

 東京エレクトロン デバイスは、フレームレート1,000fpsで映像を投写できる高速プロジェクタ「DynaFlash(ダイナフラッシュ)」を、10月19日より発売した。移動体へのプロジェクションマッピングや、拡張現実(AR)、リアルタイム3次元認識、ドローンでのインフラ点検などの分野で活用できるという。

DynaFlash

 8bit階調の映像を1,000fps、最少遅延3msで投写可能な「世界最速レベル」という高速表示のDLPプロジェクタ。'15年に東京大学 石川渡辺研究室と共同研究して開発した試作機から、小型化とインターフェイスの改良を行ない、操作性を向上。東京エレクトロンの自社開発製品「inrevium(インレビアム)」ブランドで展開する。

 従来のプロジェクタはフレームレートが30fps~120fps程度のものが主流で、対象物が動いた場合などは映像や認識に大きなズレが生じ、活用できる範囲が限られていたため、新たに1,000fpsの高速表示対応のプロジェクタを開発。移動体に投写する「ダイナミックプロジェクションマッピング」や、リアルタイム3次元形状認識、リアルタイムスキャニング、検査、ロボットビジョン、拡張現実(AR)、高速ジェスチャーUIなどでの利用を想定している。

 プロジェクタのデバイスは0.7型/1,024×768ドットのDMDチップを使用。輝度は500ルーメン。外形寸法は260×270×120mm、重量は4.5kgで、天吊りも可能。

 プロジェクションマッピングで利用する場合は、DynaFlash本体と、投写する対象物を撮影する高速カメラ、画像処理用のパソコンと組み合わせなどに対応。パソコンとの接続にはPCI Express 光インターフェイスを採用し、PCから離れた場所にも設置できるようにしている。

プロジェクションマッピングのシステム構成例
Dynaflashのデモ動画