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ヤマハ、AVプリ「CX-A5100」のシネマDSPを強化、radiko対応。1月アップデート

 ヤマハは、AVプリアンプ「CX-A5100」にシネマDSP音場プログラム「Enhanced」を追加し、radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)に対応させる無償ファームウェアアップデートを'17年1月中旬より実施する。

CX-A5100(ブラック)

 アップデートを行なうことで追加されるシネマDSP音場プログラム「Enhanced」は、従来の4音場処理(セリフを中心にスクリーンへの集中度を高める)と異なる「新4音場処理」を行ない、後方のサラウンド音場だけでなく前方のプレゼンス音場も左右独立してステレオ化することにより、全方向への音源移動に追従した音場を作り出す。

 ヤマハでは「マルチトップスピーカー(多数のオーバーヘッドスピーカー)と大画面を備えた最新の映画館の音場をイメージして開発。自然な音場効果と、制作者が意図するダイナミックな移動感や空間表現をもたらす」としている。なお、このプログラムは'16年9月発売の「RX-A3060」より搭載している。

RX-A3060で採用しているシネマDSP音場プログラム「Enhanced」の概要

 radiko.jpの聴取にも対応。手持ちのスマートフォン/タブレットに「MusicCast CONTROLLER」アプリをインストールし、インターネット経由で番組聴取できるようになる。radiko.jpプレミアムに有料登録していれば、全国の参加放送局を聴けるエリアフリー聴取も可能となる。

 そのほか、「パラメトリックEQ手動編集」機能の帯域をRX-A3060と同等まで拡張。中心周波数の下限設定値が、従来の31.3Hzから15.6Hzになる。サブウーファから出力される低域の細かい調節が可能になる。

 CX-A5100は、Dolby Atmos/DTS:Xの音声にシネマDSP処理を適用して再生できる11.2ch AVプリアンプで、実売28万円。DACは192kHz/32bitに対応する、ESS製の「SABRE32 Ultra DAC ES9016」を2基搭載。HDMI端子はHDCP 2.2に対応し、4K/60p/4:4:4映像をパススルー可能。HDR映像にも対応する。