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オーディオの電源ノイズ除去/サージプロテクタ装備で195万円の「OPUS Powerlsolator」

 アクシスは、オーディオ機器向けに電源ノイズ除去などを行なう米Transparent製の“パワーコンディショナー”新モデル「OPUS Powerlsolator(OPI)」を12月に発売する。価格は195万円。

OPUS Powerlsolator

 電流制限を行なわず、電圧/電流の位相の乱れも起こさずに電源ノイズを除去するという独自のノイズフィルタと、音質/画質などに影響しないというハイスピード・サージプロテクタを搭載するパワーアイソレーターのフラッグシップモデル。

 最新の「Generation5テクノロジー」により、フィルタデザインとコンポーネント、電気的接点の新たなターミネーションを採用するほか、エンクロージャの素材/形状などをブラッシュアップ。「次元の違う圧倒的な高品位電源供給能力は、接続機器に、劇的な高S/Nで底知れないパワー感に満ちた深いダイナミズムをもたらす」としている。

 エンクロージャの素材はカーボンファイバーフォームを使用し、フィルタ回路など内部の要所にある空間を埋めるためにエポキシ系制振材を充填。丸みを持たせた低重心設計の筐体構造も採用し、内部フィルタ回路への機械的振動や、電磁的振動などの抑制を図っている。

 内部の全ての電気的接点には、同社ケーブルの「OPUS Power Cord」と同様に、超低接触抵抗の特殊なターミネーション技法を投入。エネルギー損失と磁気歪みの排除を図っている。また、底面のインシュレータはスパイク状の円錐部が着脱できる二重構造となっている。カーペットなど柔らかい設置面ではスパイク接地、硬い床などではスパイクを外し円状接地ができる。

入力/出力部

 ノイズフィルタ回路には、トランスやチョークコイル、直列フィルタなど、電流制限や歪みの原因となるデバイスを使わない独自の並列方式を採用。また、高品位パーツの使用や、組み立て後の校正も行なう徹底した管理などによって、電圧/電流の位相ズレを防ぐという。高精度なパッシブフィルタコンポーネントも投入している。

 AC電源入力には「OPUS Power Cord」を備え、高周波電磁ノイズ低減などを実現。サージプロテクタ機能を備え、1ナノ秒の反応スピードで3万kWのピークサージパワーと58kAのピークスパイク電流から保護する。電源定格は100VAC/15A。電源周波数に応じた正確な電圧/電流位相整合のため、50Hz専用または60Hz専用となっている。

OPUS Power Cordを装備