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アクシス、Transparentの新電源ケーブル「RPC」/「XLPC」。約13万円/2m〜
2016年7月6日 18:25
アクシスは、米Transparent(トランスペアレント)の電源ケーブル新製品として、「RPC(Reference Power Cord)」(モデル名:RPC 2)と上位の「XLPC(XL Power Cord)」(同:XLPC 2)を7月に発売する。価格はRPC 2が13万2,000円(2m)、XLPC 2が28万円(2m)。
ケーブル長はいずれも2mで、特注により1mから長さを追加できる。1mあたりの追加料金はRPC 2が15,000円で、XLPC 2は40,000円。
従来のリファレンス電源ケーブル「RPLMM2X」と、上位の「PLMM2X」を刷新したケーブル。同ブランドのフラッグシップ電源ケーブル「OPUS」(75万円/1m〜)の開発によって得られた、新たなケーブル設計/製造技術を投入した。
純度99.999%のOFHC銅線を複数本撚り束ねた、1本当たり10AWGの極太導体を使用。絶縁被覆で覆い、ライブ/ニュートラル/グランド用の3本を絶縁マテリアルで充填するとともに強く撚り合わせ、射出成形の外皮でカバー。インダクタンス/キャパシタンスなど、電気的特性の定値安定化や、振動を抑え安定性向上を図ったとする。上位のXLPCは、絶縁マテリアルの構成がより複雑なため、ケーブル径がRPCと比べて一回り太い仕上がりとなる。
3Pプラグ/IECコネクタにはポリカーボネート素材を採用し、表面にはソフト・ダンピング加工を施して制振性を向上。OPUSケーブルの開発で確立した強力な端末加工を施し、撚り線導体を特殊な銅フェルールによって高圧でクランプしてケーブル導体とターミナルを強固に一体化。電気的接点の歪みとエネルギーロスの最小化を追求している。ターミナルの素材には、銅の含有率が高いブラスに分厚い金メッキを施したものを使い、耐久性や強靭性を高めた。
ケーブルの中途に、電源の電磁ノイズを低減する独自のフィルター・ネットワーク・モジュールを搭載。上位のXLPCではネットワークの基本構成は同じだがRPCとは違うパーツで性能を高めている。このためハウジングも一回り大きくなっている。内部にはエポキシ系制振材を充填し、アウターシェルにはCFRP(Carbon Fiber Reinforced Polymer)を使って、堅固さと非共振性をリーズナブルなコストで実現したという。