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殻で覆われ、子供のような声で喋るロボットをパナソニックが開発
2017年1月5日 12:27
パナソニックは現地時間の4日、コンシューマエレクトロニクス展示会「CES 2017」において、ネットワークサービスをフレンドリーにデモするためのデスクトップ“コンパニオン”ロボットを披露した。テストプロジェクトと位置づけられている。
「人間のような動きとコミュニケーション能力を備えた」というロボットで、卵の殻のようなカバーに覆われており、これを開いて内部のプロジェクタから映像を投写する事が可能。前後左右に移動でき、人の動きを模倣するように設計。パナソニックが開発したサーボ制御技術が使われている。
子供のような声も出し、「その音声と組み込みプロジェクタは、人間の所有者との愛着を生むための自然なコミュニケーションを可能にする」という。コミュニケーション機能は、内蔵の無線LANを使い、人工知能に基づく自然言語処理技術にアクセスする事で実現している。
クラウドデータにアクセスでき、プロジェクタを使い、遠隔学習などに使う事も可能。
パナソニックが持つ、バッテリや電源ソリューション、ビジョンとセンシング、ナビゲーションソリューション、モーションコントロールなどの技術を基盤として開発された。用途として、「パナソニックがフレンドリーなパッケージでネットワークサービスをデモするための最新の取り組みであり、CESでその機能をフィードバックする方法として、このロボットを紹介している」という。
800万画素のCMOSカメラや、サイズは直径290mm、高さは485mm。重量は3.7kg。移動速度は最高時速3.5km。6,600mAhのバッテリを備え、6時間の動作が可能。5つの赤外線センサーも搭載する。プロジェクタの解像度は854×480ドットで、明るさは50ルーメン。CPUは1.2 GHz 64/32-bit クアッドコアのARM Cortex-A53。OSはUNIX OS。