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Playback Designs、DSDに変換して再生するDAC/ヘッドフォンアンプ「Merlot DAC」
2017年1月13日 09:00
ナスペックは、米Playback Designs製のUSB DAC/ヘッドフォンアンプ「Merlot DAC」(メルローダック)を1月15日に発売する。価格は90万円。
USB 2.0と同軸デジタル、AES/EBU XLRバランスを各1系統備え、パソコンや外部プレーヤーなどから入力したPCM信号はDSD 5.6/6.1MHzに変換してからアナログ出力する。Playback Designs独自の光インターフェイスであり、クロック同期と直流電流の分離が可能なPLAYLINKの入出力端子も装備。パソコン利用時の対応OSは、Windows 7以降とMac OS X 10.6.6以降。
デジタル入力は、USBが384kHz/32bitまでのPCMと、ASIOによるDSD 11.2MHz、DoPによる5.6MHz/2.8MHz DSDに対応。同軸とAES/EBUは192kHz/24bitまで。同社のパソコン用ソフトウェアを使ってUSB経由で録音できる「レコーディング機能」も備える。
既存のDACチップではなくFPGAを使用し、デュアル・ディスクリート構成のデジタル回路でDA変換を行なう。Playback Designsの設立者、Andreas Koch(アンドレアス・コッチ)氏が開発したアルゴリズムを使った「PDFAS」(Playback Designs Frequency Arrival System)で信号処理することにより、PLL回路を使用せず、外部クロック不要でジッタの無いデジタル信号を取り出せるとしている。
VCXO(水晶発振器)クロックに代わり、カスタムメイドのMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)クロックを採用。衝撃や振動など外部要因に対する耐久性を向上させ、電気ノイズの多い条件下でも精度の高さを保つなど、高音質化を追求している。
電源部は新開発のカスタムトロイダルトランスを用いたリニア電源を採用。トロイダルトランスには電磁シールドを施し、高周波ノイズを抑制する。
出力は、アナログがXLRバランスとアンバランスのRCA、標準ステレオのヘッドフォン出力が各1系統。ヘッドフォンアンプを搭載し、フロントパネルに備えたプラスチック素子のボリュームで音量調整ができる。
シャーシはアルミ製で、「カリフォルニア州のソノマの丘をイメージした仕上げを施した」とする。脚部にはthe j1 projectのハイポリマー・コンポジット素材スパイクを採用。外形寸法は360×230×80mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.5kg。WireWorldのオーディオ用USBケーブル「Chroma」(1m)が付属する。