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Playback Designs、デジタル音声をDSD変換する216万円のUSB DAC/プリメイン
(2014/4/7 09:50)
ナスペックは、米Playback Designs製のDSD対応USB DAC/プリメインアンプ「IPS-3」を4月10日に発売する。受注生産で、価格は216万円。
USBと同軸、AES/EBUのデジタル入力を備え、パソコンや外部プレーヤーから入力した192kHz/24bitのPCMデジタル信号をDSD 5.6/6.1MHzに変換する機能とDAC/プリメインアンプを搭載した製品。変換したDSDデータを、他の機器を通さずにスピーカーへ接続/ドライブできるのが特徴。
既発売のCDプレーヤー「MPS-3」やUSB DAC「MPD-3」と同様に、ディスクリート回路で構成するAKDesign製の「DAC-module」を搭載。既存のDACチップではなくFPGAを使用し、Playback Designsの設立者Andreas Koch氏が考案したプログラムによりD/A変換を行なう。IPS-3は改良を加えたことで、上位機種「MPS/D-5」と同様のノイズフロアを実現したという。また、Andreas Koch氏の開発したアルゴリズムを使った「PDFAS」(Playback Designs Frequency Arrival System)で信号処理することにより、PLL回路を使用せず、外部クロック不要でジッターの無いデジタル信号を取り出せるとしている。
シングル・シャーシに DAC/アンプ部を収め、各モジュールが干渉しないようにレイアウト。外部のケーブルを使用せず、より短い経路で信号を伝送するという。アンプ部は省電力/高音質化を追求。「A級アンプに匹敵するリニアリティを持つ」としている。アナログ入力(RCA/XLA)を備え、単体プリメインアンプとしても使用できる。
アンプの定格出力は130W×2ch(8Ω)/260W×2ch(4Ω)。電源部は、オーディオグレードの大容量トロイダルトランスと大容量平滑電源コンデンサを搭載。過電圧/過電流を防ぐ保護回路も、音質が劣化しないよう配慮したシステムを採用したという。シャーシはメタル製。スピーカー端子はCardas製で、スペードプラグ対応。バナナプラグには対応しない。
入力は、デジタルがUSBと同軸デジタル、AES/EBUを各1系統装備。USB接続時の対応OSはWindows 7以降と、Mac OS X 10.6.6以降。さらに、後述する別売USBインターフェイス「USB-X ST」と接続することでパソコンとの接続を約300mまで延長可能にする「PLAYLINK」も備える。アナログ入力は、アンバランス(RCA)が2系統と、バランス(XLR)が系統。
全高調波歪み率は0.004%以下、SN比は110dB、消費電力は最大600W、外形寸法は430×450×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は19kg。
オプションの「USB-X」は、USB 2.0とPLAYLINKを備え、パソコンとIPS-3との間に接続することで、音質を劣化させずに約300mまでケーブルを延長できるという製品。価格は378,000円。