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デノン、普段使いできる音質、防滴性も高めたスポーツ向けBluetoothイヤフォン
2017年2月2日 10:00
ディーアンドエムホールディングスは、デノンブランドの新製品として、スポーツや日常生活での利用も想定したネックバンド型のBluetoothイヤフォン「AH-C160W」を2月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,000円前後。カラーはブラック、ブルー、ホワイト。
2012年発売「AH-W150」の後継モデル。防滴性能がIPX5/7に向上し、トレーニング中の汗や雨でも利用できるのが特徴。さらに、スポーツ向けでも音質を妥協せず追求、「すべてのデノン製品の音決めを担当するサウンドマネージャーとエンジニアが厳密なリスニングテストを実施。ジムや屋外でのトレーニング中でも周囲の騒音にボーカルやビートが埋もれずクリアに聴こえるように独自のDSPチューニングを施した」という。
ユニットは11.5mm径のダイナミック型。再生周波数帯域は5Hz~22kHz。出力音圧レベルは100dBA。Bluetoothはバージョン4.1に対応。プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFPに対応。対応コーデックはAAC、SBC。SCMS-Tもサポートする。
補聴器メーカーのスターキージャパンが協力したエルゴノミック形状のイヤーフックを採用。ハードなトレーニングでもずれることなく、フィット感と音質をキープできるという。本体は従来モデルよりスリムになり、重量も23gと20%軽量になった。装着安定性の高さを活かし、“普段使い”できるBluetoothイヤフォンとしても訴求し、それにマッチする3色のカラーも採用している。
マイクも内蔵し、ハンズフリー通話が可能。デュアルマイクとcVcテクノロジーを使い、周囲の騒音や風切り音を抑えた、クリアな通話ができるという。
充電所要時間は約2時間で、連続再生時間は約4時間。約20分の充電で約1時間の再生が可能。
イヤーピースは4サイズ、イヤーリングは3サイズ同梱。装着感をカスタマイズできる。ComplyのTX-400ピースをベースに、スポーツユースに最適化した専用のピースも付属。柔軟なメモリーフォームを採用し、水分や耳垢、ホコリは通さず、音声だけを通過させるSweatGuardも備えている。
音を聴いてみる
高音質を備えたスポーツ向けのBluetoothイヤフォンとして人気だった「AH-W150」の後継ともなれば、試聴前から期待が高まるが、Xperia Z5とペアリングして出てきた音は期待以上だ。
音の広がり、上下のレンジがいずれも大幅に強化されており、「スポーツ向けイヤフォンは音はいまひとつ」という思い込みを気持ちよく覆してくれる。もはや“普通に音が良いBluetoothイヤフォン”という感じだ。
バランスとしては低域が強めで、屋外でのスポーツ中でもビートなどが聴き取りやすくなっているようだ。しかし「ボンボンドンドン」と不要な膨らみが出るほどではなく、適度な締まりがある。
中高域の抜けはよく、付帯音も少なく、爽やかさもある。坂本真綾「Million Clouds」も、音の見通しが良くて開放的で気持ちがいい。低域をしっかり聴き取りながらも、爽やかな気分でスポーツができ、通勤通学などにも活用できそうなBluetoothイヤフォンだ。