ニュース
Wilson Audio、フロア型スピーカー「YVETTE」。ワンボディ名機を継承、410万円
2017年1月30日 17:20
アクシスは、米Wilson Audio(ウィルソン・オーディオ)製フロア型スピーカー「YVETTE(イヴェット)」を2月に発売する。価格は、スタンダードカラー仕上げのGalaxy Gray、Obsidian Black、Argento Silver、Desert Silver、Titanium Brownが410万円(ペア)、アップグレードカラー仕上げ(11種類)が425万円(ペア)。
1インチのツイータ、7インチのミッドレンジ、10インチのウーファ各1基で構成する3ウェイのフロア型スピーカー。ウィルソン・オーディオの特徴の一つであるマルチキャビネットデザインによる音楽再生のダイナミクスや透明度を、一体型の筐体に凝縮して再現したという既存モデル「Sophiaシリーズ」のコンセプトを継承しつつ、ドライバ構成を一新した後継機。
ツイータはシルクドーム型の「コンバージェント・シナジー・トゥイーター」(CST)のMkIIIバージョン。ミッドレンジとのスムーズな繋がりを確保するために、クロスオーバーの1.2kHz付近までの下限周波数特性の伸びと、30kHz以上の超高域をカバー。
ミッドレンジは、ほぼすべてのウィルソン製品に採用されてきたというセルロース/ペーパーパルプ・コンポジットのドライバを採用。複数のプラントファイバーなどを紙パルプに混合する振動板と強力な磁気回路で、分割共振の排除や、中音域のリアリティの向上を図っている。ウーファにはペーパーパルプの振動板と、強力な磁気回路を搭載している。
エンクロージャの基本素材には、セルロースとフェノールの混成によって、高い剛性と付帯共振を最適化したという複合材の「Xマテリアル」を使用。ミッドレンジのバッフルには、制振能力がより求められる中音域に特化した「Sマテリアル」を組み合わせている。各ドライバに専用のエンクロージャが用意され、ツイータは密閉型、ミッドレンジはリアポート型、ウーファはバスレフ型。
ツイータとミッドレンジの各バッフル面は、ウーファとのタイムドメイン(時間領域)特性の最適化のために傾斜角を設け、ウーファのバッフルも、ミッドレンジに対してわずかに後方に角度を持たせ、中低域のつながりを高めたという。ウーファのエンクロージャー内部は定在波を追放するために非平行面構造とし、ブレーシング材も配備することで不要共振の排除を図っている。
周波数特性は20Hz~25kHz、感度は86dB、インピーダンスは4Ω。外形寸法は33.66×50.92×104.14cm(幅×奥行き×高さ)、重量は79.38kg。