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エプソン、シースルーHMD「MOVERIO Pro」のヘルメットモデルを27日発売
2017年2月13日 13:36
セイコーエプソンは、両眼シースルーのスマートグラス「MOVERIO Pro」に、ヘルメットに装着可能な業務用の「BT-2200」を27日より発売する。想定価格は36万円程度。
また、既発売の個人向けHMD「BT-300」をベースに、装着性や堅牢性を最適化した商用モデル「BT-350」について、発売時期を5月に変更。製品発表当初は2月を予定していた。価格は未定。
BT-2200
既存の業務用HMD「BT-2000」の基本仕様を継承しながら、新たにシリコンゴムバンドと専用ヘルメットホルダーを追加。国内メーカー各社が発売する特大タイプヘルメットの外形に対応する。さらに片手ではねあげ可能な構造も採用し、HMDを使用しない時の視野を確保できるようにした。'16年9月に発表され、2月発売予定としていた製品。
既存のBT-2000は、製造業を中心に作業現場での導入が多く、ヘルメットへのHMD装着が必須という現場の活用ニーズに応えてBT-2200に追加した。
ヘッドセット部と有線接続したコントローラで構成し、IP54準拠の防水防塵仕様で、屋外業務での利用にも対応。シースルーで画面を見ながら周囲を確認できる。パネルは0.42型/ポリシリコンTFTで、解像度は960×540ドット、フルカラー表示が可能。4m先に、64型相当の画面があるように見えるという。そのほか、500万画素のステレオカメラで動画や静止画の撮影も可能。
OSはAndroid 4.0.4。ユーザーメモリは8GBで、最大32GBまでのmicroSDHCカードスロットも装備。動画や音声、静止画ファイルの再生に対応する。通信機能はIEEE 802.11b/g/n/a、Bluetooth 4.0に対応。ジャイロセンサー、加速度センサーを備えた新規開発の高精度センサー「IMU」(慣性計測ユニット)、地磁気センサー、GPSを備える。内蔵バッテリで約4時間動作できる(⾼負荷動作時)。
BT-350
観光ガイドのツールや業務利用など、商用サービス向けのスマートグラス。不特定多数の人が利用するシーンでの導入を想定して装着性や堅牢性を最適化、操作性と運用面の機能強化も図った。
基本性能はBT-300を継承。両眼シースルーで、0.43型/1,280×720ドットのシリコンOLED(有機EL)パネルを採用したディスプレイモジュールを搭載。「スクリーン感(表示枠)を意識させない映像表現」を実現したほか、高輝度、高色域によるリアルな色再現も可能で、視野と一体化した「リアルなAR表現」が可能とする。OSはAndroid 5.1で、通信機能として無線LANやBluetooth機能を搭載。500万画素の内蔵カメラも備える。