ニュース
京都市右京区の本願寺で、メディアにピアノ線を使った希少なワイヤーレコーダー公開
2017年4月5日 12:27
京都市右京区にある本願寺にて、メディアにピアノ線を使ったワイヤーレコーダーを初公開。1950年頃に録音した前法主主宰の大谷楽苑(合唱団)のコーラスを試聴できる。4月7日~13日に開催する大谷光暢回顧展にて公開するもので、江戸時代から伝わる雛人形も展示するという。入場は無料。開催時間は午前10時30分~午後4時(入場は午後3時30分まで/最終日は午後1時までで、入場は午後12時30分まで。
ワイヤーレコーダーは1898年にデンマークのヴォルデマール・ポールセンによって発明された、メディアにピアノ線を利用した史上初の長時間録音システム。太平洋戦争中に米軍が日本軍の無線交信を傍受して暗号解読をする際にも使われたという。「日本国内で再生可能なワイヤーレコーダーは極めて少なく、今回は貴重な期間限定での公開になる」とのこと。
ワイヤーは、写真の右側にある小さなリールからヘッドを経て録音・再生され、左側の大きなワイヤー巻き取り専用ドラムで巻き取られる仕組み。
本願寺(京都市右京区)の住所は、京都市右京区嵯峨鳥居本北代町21。期間中の催しは以下の通り。
【期間中の催し】
- 4月9日(日)午後2時~
大谷楽苑(合唱団)による大谷光暢前法主を偲ぶコンサート - 4月10日(月)~13日(木)
闡如會(せんにょえ)法要 - 期間中 毎日午後1時~
やさしい仏教のおはなし(お菓子と中国茶のおもてなし付) - 期間中 常設
前法主ゆかりの品・雛人形の展示、本願寺境内で獲れた限定たけのこちらし弁当の販売。ワイヤーレコーダーの試聴。昭和初期の未公開35ミリフィルムの上映