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レコーディング現場のTAGO STUDIOで生まれたヘッドフォン「T3-01」、店頭販売拡大

 高崎にあるレコーディングスタジオ・TAGO STUDIOが手がけたヘッドフォン「T3-01」が、4月29日から店頭販売を拡大。従来はTAGO STUDIOの店頭とオンラインショップでのみ販売していたが、フジヤエービック、e☆イヤホン、宮地楽器などでも販売する。予約は4月7日から受け付けている。価格は54,000円。

TAGO STUDIOが手がけたヘッドフォン「T3-01」

 直販以外の販売店舗は、フジヤエービックPart3、e☆イヤホン 大阪日本橋本店、e☆イヤホン 秋葉原店、e☆イヤホン 名古屋大須店、e☆イヤホン 梅田EST店、宮地楽器 本店。各店舗には試聴機が設置済み。

 群馬県高崎市にあるレコーディングスタジオの「TAGO STUDIO」が、「音のプロフェッショナル達の、音造りに込めた思いをそのまま届けたい。 一流レコーディングエンジニア、アーティストの要望や意見を集められる “TAGO STUDIO”ならではのヘッドフォンを作りたい」という思いから、同じ高崎市で長年ヘッドフォンを作っている製造メーカーのTOKUMIに協力を仰ぎ、開発がスタートした製品。

 スタジオでの使用を想定し、「レコーディングエンジニアやアーティストが作った音を忠実に再現するため、目指したのは究極のナチュラルサウンド。さらに、長時間の使用に耐える強度。使用者の負担を軽くする装着性。消耗パーツを交換可能にすることにより実現した永続性」にこだわったという。

 新開発の40mm径ユニットを採用。振動板には、群馬県繊維工業試験場との共同研究の成果としてシルクプロテインコーティングを採用。「群馬県産シルクを、高い技術力で振動板に適するよう精練し、溶液化することで成功した」というもので、「自然で綺麗な伸びのある音質を実現した」とのこと。

 ハウジングは密閉型。素材は木で、国産の楓材を作用。原音に忠実かつナチュラルな響きが得られるという。家具や建築などを手がける飛騨高山のオークヴィレッジが作っており、無垢材を生かすため、「楓本来の表情、自然の温もりをそのまま伝えるデザインになっている」という。

 出力音圧レベルは100dB SPL/mW。再生周波数特性は5Hz~40kHzで、最大入力は1,000mW。インピーダンスは70Ω。ケーブルはY型で着脱できる。ヘッドフォン側の端子は3.5mm。ケーブルの長さは1.8mで、入力は3.5mmのステレオミニ。標準プラグへの変換アダプタも同梱する。ケーブルを含まない重量は約321g。