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ソニーの新完全ワイヤレス「WF-1000XM3」に注目。ゼンハイザー「IE 400/500 PRO」も

国内最大級のイヤフォン&ヘッドフォン体感イベント「ポタフェス SPRING/SUMMER TOUR 2019 東京・秋葉原(通称:ポタフェス)」が7月13日、14日、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開催。入場は無料。ここでは、ソニーやオーディオテクニカ、サーモスなどのブースを紹介する。

ソニー

ソニーブースには、イベント初日の7月13日に発売されたばかりの、完全ワイヤレスイヤフォン新モデル「WF-1000XM3」が登場。そのサウンドをチェックしようと、多くの来場者が並んでいる。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26,000円前後。

WF-1000XM3

'17年10月に発売された、ソニー初の左右分離型Bluetoothイヤフォン「WF-1000X」の後継機種。独自開発の高音質NCプロセッサー「QN1e」の搭載や、デュアルマイクによるNC性能の強化、DSEE HX技術によるハイレゾ相当サウンド、独自BTチップとアンテナ改良による接続安定性向上、などが主な強化ポイント。

Bluetoothチップは製造メーカーとソニーが共同で開発したという新チップで、Android端末やiOS端末に関わらず、音声信号の左右同時伝送を実現している。再生端末はLとRのイヤフォンに対して、LR信号をそれぞれ伝送し、イヤフォン側で各信号を出力する仕組み。従来に比べ、動画再生時の音声遅延もほぼ気にならないレベルにまで改善されているという。

オーディオテクニカ

オーディオテクニカブースでは、7月12日に発売する完全ワイヤレス重低音モデル「ATH-CKS5TW」を体験可能。会場限定キャンペーンとして、オリジナルグッズがその場で当たる抽選会も実施している。

「ATH-CKS5TW」

さらに、新製品ゲーミングヘッドセット「ATH-G1」、「ATH-G1WL」、「ATH-PDG1a」の発売を記念して、限定ステージイベントも開催。展示会場2階では、これらゲーミングヘッドセットの試聴もできる。

オープンエアー型ゲーミングヘッドセット「ATH-PDG1a」

ゼンハイザー

ゼンハイザーのブースでは、7月11日に発売された新イヤフォン「IE 400 PRO」と「IE 500 PRO」の試聴が人気。

「IE 400 PRO」
「IE 500 PRO」

プロ向けのモニターイヤフォンと位置づけられ、動作原理から再設計したというダイナミック型ドライバーを搭載した注目モデルだ。

価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格はIE 400 PROが46,000円前後、IE 500 PROが78,000円前後。どちらのモデルもカラーはCLEARとSMOKY BLACKの2色を用意している。

ユニットのサイズはどちらのモデルも7mm径。クリアモデルで透けて見えるユニットを比べてみると、色が違っており、サイズは同じだが、IE 400 PROとIE 500 PROでユニット自体は異なるようだ。

テックウインド

声優、ナレーター、作詞・作曲家としても活躍している小岩井ことりとWestoneがコラボ。誕生したカスタムアートを使ったカスタムイヤフォンが展示されている。イヤフォンのオーダー時に、7月13日~8月12日までの期間限定で、このコラボ カスタムアートを注文できる。

さらにブースでは、WestoneとMeze Audioの新製品を紹介。Meze Audioからは、開発に3年を費やしたというイヤフォン「RAI PENTA」が登場。そのサウンドを確かめられる。

Meze Audioの「RAI PENTA」

サーモス

サーモスの魔法びんの技術から生まれたオーディオブランドVECLOSのブースでは、9月上旬発売の新製品、ワイヤレスポータブルスピーカー「SPW-500WP」を展示中。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35,000円前後。

「SPW-500WP」

独自の真空二重構造を採用した「真空エンクロージャー」と、国内AV機器では初搭載というDirac Researchの「Dirac Panorama」を採用し、「コンパクトでありながら圧倒的な臨場感をご体感いただける」という。

この「Dirac Panorama Sound」は、独自の音場制御アルゴリズムにより、左右の音が混ざるステレオ感の喪失を修復。音源制作者の意図通りの音像定位とステレオイメージを再現して臨場感を高めるというもの。

パイオニア独自の特殊デジタル信号処理技術も搭載。小型スピーカーでも自然で迫力のある低音を楽しめるという「BEAT BLASTER」も利用できる。

会場では、タブレットでの映像視聴と組み合わせた利用などを提案。タブレットの背後にすっぽり隠れるサイズ感や、そのコンパクトさからは想像できない迫力のサウンドが体験できる。

タブレットと組み合わせた利用提案
VECLOSのヘッドフォン、イヤフォンも体験可能だ

HIFIMAN

HIFIMAN初の完全ワイヤレスイヤフォン「TWS600」も参考出品。フラッグモデル「RE2000」のドライバー技術「トポロジーダイヤフラム」を採用し、「長年にわたって培った技術と思いが小さいなボディに詰められている」という。

HIFIMAN初の完全ワイヤレスイヤフォン「TWS600」

一度の充電で最大約5.5時間の連続再生が可能。充電ケース内蔵のバッテリで、約6回のフル充電も可能。最大約38.5時間の再生を可能にしている。

Bluetooth 5.0に対応し、接続性や性能を向上。コーデックはAAC/SBCに対応。片耳5.9gの軽量設計で、装着性も高めた。IPX4の耐水性能も備え、「ジムでかいた汗にも安心」だという。

クリエイティブ

クリエイティブメディアのブースでは、リスナーの耳や顔の形をスキャンして、パーソナライズされたサウンドが楽しめる「Super X-Fi」の効果を試聴可能。さらに、完全ワイヤレスイヤフォン「Outlier Air」や、そのゴールドカラーモデルも参考展示されている。

「Super X-Fi」の効果を試聴可能
ゴールドの「Outlier Air」

また、Sound Blasterシリーズ30周年を記念し、シリーズの新生ラインナップ第1弾として7月下旬に発売する「AE-9」と「AE-7」も登場。AEシリーズはいずれもPCI-E接続の内蔵型サウンドカードで、ヘッドフォンアンプも別体で付属。

最上位の「AE-9」は、最大129dB DNR、384kHz/32bitまでのPCMや、DSDにも対応したESS「9038」DACを採用。オペアンプは交換可能で、ユーザーが好みのオペアンプを別途用意し、付け替えられる。最先端のエッチング技術を使った、ニチコン製のFineGoldコンデンサーを搭載したり、高性能なGPUやグラフィックカードから発生する電源リップルノイズの影響を低減する「CleanLine」テクノロジーを投入するなど、音質にもとことんこだわったモデルだ。

新生Sound Blasterシリーズのラインナップ第1弾も展示