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ピクセラ、4K試験放送チューナを12日から予約開始。技術評価用で20万円
2017年5月11日 12:07
ピクセラは、BS/110度CSの4K試験放送に正式対応した受信機を製品化。4K放送関連業者の技術評価用として9月より発売する。発売に先立ち、5月12日~5月31日の期間限定で法人向けに先行予約受付を開始する。価格は20万円。また、4K放送で採用される新たなデータ送出方式「MMT/TLV」に対応したストリームデータをLAN端子から入出力するためのオプションも、20万円で販売する。
NHKと放送サービス高度化推進協会(A-PAB)が行なっている4K試験放送の受信に対応したチューナ。現在、試験放送はNHKや全国のNHK支局など限られた場所のみで視聴できるが、ピクセラは、より安価な受信機を製品化することで、他の放送局や設備メーカーなど、4K放送に関連する事業者の技術評価に活用されることを見込んでいる。
BS 4K右旋と、110CS 4K左旋に対応したチューナを1基内蔵。8K放送や、現行のBS/110CS/地上デジタル放送は受信できない。HDMIは1系統で、HDRのHLG(Hybrid Log Gamma)に対応。
別売オプションを使用することで、4K放送で新しく採用されるデータ送出方式のMMT/TLVフォーマットのデータパケット(MMT/TLVデータ)を、本体のLANポートから入出力可能。このオプションには、本体側の本機能を有効化するパスコードと、PC上で動作するWindowsアプリケーションが含まれる。
放送アンテナから受信したMMT/TLVデータを、EthernetのUDP形式に変換し、あらかじめ設定されたIPアドレス/ポートに送信する、データパケット出力が可能。受信機やパケットアナライザなど、MMT/TLVデータを取り扱う機器の動作確認などに利用できる。
データパケット入力にも対応。外部機器から本体のLANポートに入力された、UDP形式のMMT/TLVデータをデコードし、画像と音声をHDMI出力できる。編成したMMT/TLVデータの妥当性を、実際の映像を見ながら確認できる。
そのほか、PCアプリによるデータパケット保存と再生にも対応。本体と組み合わせて、MMT/TLVデータの保存と再生をおこなうWindowsアプリケーションを用意。簡単な操作で、本体から出力されたMMT/TLVデータをPCに保存し、UDP形式で本体へ送信できる。試験放送の休止期間や、アンテナが無い環境でも、4K放送を表示可能。なお、本体以外の機器への送出は、動作保証の範囲外。
音声は1/2/5.1/7.1chに対応。22.2chには対応しない。EPGや字幕は利用できるが、録画には非対応。今後のアップデートによりHTML5にも対応予定。電源はACアダプタを使用。IRリモコンが付属する。