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「EOS 5D Mark IV」をCanon Logに対応させる有償アップグレードが開始

 キヤノンは、4K/30pまでの動画撮影が可能なデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark IV」に、Canon Logでの動画撮影機能を追加する有償アップグレードを6月30日から開始する。価格は1万円。依頼は、キヤノンサービスセンター各拠点への持ち込み、もしくはらくらく修理便(全国一律1,500円)を利用する。サービスセンターへ持ち込んだ場合は、当日の機能追加が可能。

「EOS 5D Mark IV」

 Canon Logは、ポストプロダクション処理を前提とした自由な画づくりが行なえる記録方式で、ワイドなダイナミックレンジで撮影可能。5D Mark IVを、よりプロ仕様にするアップグレードとなる。

 コントラストとシャープネスを抑えることで黒つぶれや白トビが少なく、暗部からハイライトまで幅広い映像情報を記録。コントラストが低く記録されるが、ビューアシスト機能を使い、カラーグレーディング後の画づくりに近い画像特性を液晶モニタに表示する事もできる。

 ただし、Canon Log設定時は、被写体条件や撮影条件により、映像に横縞状のノイズが発生することがあるという。具体的には、「やや暗く平坦な被写体」を撮影した時や、[周辺光量補正]を[する]に設定した時に発生しやすいという。また、このノイズはISO 400程度の比較的低い感度でも発生することがあるとする。

 そのため、事前にテスト撮影を行なう事を推奨。「撮影した映像をグレーディング処理する際、特にコントラストを強くすると、ノイズが顕著になることがある」という。また、[周辺光量補正]を[しない]に設定し、やや明るめに撮影し、グレーディング処理で明るさ調整をするとノイズが目立たなくなる。ダイナミックレンジは狭くなるが、ISO 400未満で撮影するとノイズを軽減できることがあるという。