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エプソンのスマートグラス「MOVERIO」が映画館の聴覚障がい者用字幕サービスに採用

 エプソン販売は5日、映画のバリアフリー上映の普及に向けた取り組みとして、映画館向けの聴覚障がい者用字幕配信サービスにスマートグラス「MOVERIO」が採用されたと発表。9月9日劇場公開の映画「三度目の殺人」(日本語字幕版)において、立川シネマシティなど全国4劇場での鑑賞時に貸し出される(事前予約制)。

BT-350

 映画「三度目の殺人」は是枝裕和監督の最新作で、日本語字幕版は聴覚障がい者向けに「UDCast」方式の字幕表示に対応している。映画音声をマイクで拾うことで事前に制作した字幕などを端末に表示する。エプソンと、UDCastの開発・運営を行なうPalabra、音響通信ソリューションのAnother Trackを開発したエヴィクサーが協力している。

 日本語字幕版の鑑賞用機器として、MOVERIO「BT-350」を貸出。貸し出しを行なうのは東京・立川シネマシティ、神奈川・チネチッタ、名古屋・ミッドランドスクエア シネマ、大阪ステーションシティシネマの4館で、いずれも事前予約制。詳細は予約専用サイトで案内している。

 BT-350は両眼シースルーが特長のスマートグラス。独自のシリコン有機ELディスプレイを搭載し、 「字幕が空間に浮かんで見える」感覚で作品鑑賞への没入感を高める。エプソンでは「音声を文字化して情報提供することで、より多くのお客様に映画鑑賞をお楽しみいただける」としている。

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