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JVC、木の響きを活かす“ハイレゾ相当”Bluetoothイヤフォン。ステンレスモデルも

 JVCケンウッドは、JVC「CLASS-S」シリーズのBluetoothイヤフォン2モデルを6月下旬に発売する。ウッドドーム振動板の「WOOD Wireless 02 inner(HA-FW02BT)」と、フルステンレスボディの「SOLIDEGE Wireless 02 inner(HA-FD02BT)」を用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は各45,000円前後。いずれも数量限定となる。

ウッドドーム振動板を搭載した「WOOD Wireless 02 inner」

 ハイクラスヘッドフォン「CLASS-S」シリーズをワイヤレスで楽しみたいという声に応えたという、ネックバンド型のBluetoothイヤフォン。Bluetoothレシーバ部に独自の「K2 TECHNOLOGY」を搭載。ハイレゾ相当の高音質ワイヤレス再生を実現したという。同技術は、デジタル音源化や圧縮処理により失われた音楽情報を波形補正処理することで再生成する「K2 TECHNOLOGY」をBluetoothに最適化して搭載したもので、従来よりも低い周波数帯域まで処理範囲を拡張する。精度の高い波形補正処理を行ない、192kHz/24bitの音楽信号として出力。「ワイヤレスながらワイヤードに迫る高音質」としている。

ステンレスボディの「SOLIDEGE Wireless 02 inner」

 Bluetooth 4.2に準拠し、対応コーデックはAAC/aptX/SBC。コーデックごとにK2 TECHNOLOGYの波形補正パラメーターを最適化したもの適用して処理することで、より精度の高い波形補正処理を実現するという。連続使用時間は約7時間。付属ケーブルを使って有線のイヤフォンとしても利用できる。

 NFCで対応スマートフォンなどとワンタッチでペアリング可能。音楽再生の操作やハンズフリー通話のほか、音声アシスタント機能にも対応したリモコンマイクを備える。ネックバンド部にはソフトレザー素材を採用。質感の高い布巻きのケーブルを使用している。

 スパイラルドットイヤーピースが付属。内壁に設けたディンプルにより、音質劣化の原因となるイヤーピース内の反射音を拡散させることで音のにごりを抑制し、クリアなサウンドを実現するサイズは5種類(S、MS、M、ML、L)。

 レシーバとイヤフォン部はMMCX端子で接続。手持ちのMMCX端子搭載イヤフォンとの付け替えもできる。なお、接続確認済みの機種は、同社製のHA-FW01、HA-FW02、HA-FD01、HA-FD02、HA-FX1100、HA-FX850。

装着例

ウッドドーム振動板搭載「WOOD Wireless 02 inner」

 独自の薄膜加工技術により50μmに薄型化した軽量ウッドドーム振動板を搭載。ハイレゾ音源の繊細なニュアンスを表現。強力な駆動力に加えリニアリティを大幅に向上させたハイエナジー磁気回路と、軽量なCCAWボイスコイルで振動板を正確に振幅させるという。ユニット径は10mm。

「WOOD Wireless 02 inner」のイヤフォン部

 ウッド、ブラス、アルミなど異種材料の組み合わせにより、不要な振動をコントロール。ハウジングにも木を採用することで、ウッドドームユニットの特性を最大限に引き出し、自然な音の広がりや余韻を臨場感豊かに再生可能としている。

ウッドドームユニット

 ドライバユニット背面に、木製素材のウッドスタビライザーを配置。ハウジングの響きを最適に制御し、にごりのないクリアなサウンドを実現する。さらに、ブラスインナーハウジング、アルミキャップ、真鍮リングの異種金属の組み合わせにより、不要な振動をコントロールする。

 独自のスパイラルドットイヤーピースの技術を応用し、ユニット前面に不要な音を拡散する多数の突起を配置。分解能を改善し、自然な音の広がりを実現するという。再生周波数帯域は6Hz~45kHz、重量は約46g。

フルステンレスボディ「SOLIDEGE Wireless 02 inner」

 クリアで伸びのあるサウンドを実現するフルステンレスボディを採用。高い強度を持つステンレスにより、音の雑味を排除。高い質感とソリッドなサウンドを表現、伸びのある高域と輪郭のある低域を再生できるという。

SOLIDEGE Wireless 02 innerのイヤフォン部

 ソリッドでタイトな高品位サウンドを実現する「D3ドライバユニット」を搭載。D3は、Dignified(凛とした)、 Distinct(明確な)、 Delightful(心地よい)を合わせたもの。

D3ドライバユニット

 カーボンコーティングしたPET振動板に、DLC(ダイアモンドライクカーボン)をコーティングしたPENドームを組み合わせた「DLCドームデュアルカーボン振動板」を搭載。振動板外周部には適度なしなやかさを、振動板中央のドーム部分にはより高い強度を持たせ、音楽を細部まで再現。独自の「アキュレートモーションエアダンパー」を備え、振動板の正確な動きを実現するという。

 人によって異なる耳の形に配慮し、ノズルが360度回転するファインアジャスト機構を採用。ノズルを任意の角度に調整でき、通常掛けと耳掛けの2つのスタイルに対応する。再生周波数帯域は8Hz~52kHz、重量は約54g。