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“ジョブズ教”月面を支配!? 「アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲」衝撃映像

“月の裏側にナチスが秘密基地を建設し、人類を侵略する”という異色の設定で注目された2012年の映画「アイアン・スカイ」から、30年後の世界を描いた新作「アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲」が、7月12日よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開。“ジョブズ教”という新興宗教が支持される世界の、衝撃的な本編映像が解禁された。

アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲
(C)2019 Iron Sky Universe, 27 Fiims Production, Potemkino. All rights reserved.

前作「アイアン・スカイ」は、ファンから1億円のカンパを集めて製作され、ブラックユーモアあふれる内容や、迫力のバトルシーンでも話題となった。新作は1.5億円がファンから集まり、「前作を遥かに超える超大作SFアクションが完成した」という。配給はツイン。

今回の舞台は2047年。人類は核戦争により荒廃した地球を捨て、月面基地に移住していた。月面基地で主に富裕層から支持されている新興宗教が「ジョブズ教」。新たに解禁された本編映像で、その実態を垣間見ることができる。

解禁されたのは、どことなく某世界的クリエイターに似ているジョブズ教の教祖ドナルド(トム・グリーン)がミサを開いているシーン。信仰者は皆iPhoneやiPadを持ち、洗練されたデザインと親愛なるスティーヴへのお祈りアプリを信仰している。いつも通りお祈りを始めるも、非正規アプリをインストールしていた信仰者に気づいた教祖は「脱獄(ジェイルブレイク/不正改造)だ! 」と不正ユーザーを突如破門。

不正ユーザーに対して厳しく処分する教祖はさらにハードウェアの破壊を通告。「スティーヴ様を信じます! 」と救いを求める声も虚しく、不敵に笑うスティーヴ様のイラストと共に「あの世にようこそ」の音声案内が流れデバイスが爆破という恐ろしい制裁が下る。

監督は、前作アイアン・スカイを生み出したフィンランドの鬼才ティモ・ヴオレンソラ。脚本はダラン・マッソン、ティモ・ヴオレンソラ。

新鋭女優ララ・ロッシが、主人公である月面基地の機関士を演じる。前作で人気を博した元月面ナチス青年団伍長レナーテ・リヒターをユリア・ディーツェが演じ、元月面ナチスの総統ウォルフガング・コーツフライシュはウド・キアが続投。さらに初登場となる第三帝国の総統アドルフ・ヒトラーも演じ、一人二役となる。

ヴリル協会を構成するのは「恐竜人間と化したオサマ・ビンラディン、マーガレット・サッチャー、ローマ法王、チンギス・ハーン、金正恩、マーク・ザッカーバーグ、スティーブ・ジョブズ」だという。

アイアン・スカイ:本編映像2

「アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲」あらすじ

2018年、人類は月面ナチスの侵略に勝利するも、自ら引き起こした核戦争で地球が荒廃してしまった。それから30年後、人々はナチスが建設していた月面基地で生き延びていた。しかし、月面基地のエネルギーは限界に達し絶滅の危機に瀕していた。人々が苦しむ姿に機関士のオビは胸を痛めていた。

ある日、地球から宇宙船が月に飛来。そこにはロシア人の乗組員のほか、死んだはずの月面ナチス総統ウォルフガング・コーツフライシュが密かに同乗しており、月面基地に忍び込むのだった。何の企みか、ウォルフガングはオビに人類を救う手段を打ち明ける。地球の深部には未開の世界が広がっており、そのエネルギー源を集約する聖杯を持ち帰れば人類は救われるというのだ。

未曾有の危機に瀕している人類を救うため、オビは仲間たちとともに“ロスト・ワールド”に向けて旅立つ。しかし、そこはナチス・ヒトラーと結託した秘密結社ヴリル協会が君臨する世界だった。ヤツらは人類絶滅を企て、恐竜とともに地底から攻めてくるッ!!