GE、容量500GBのホログラムディスク技術を開発

-DVD/BDの光学系を応用可能。実用化を目指す


4月27日発表(米国時間)


 GEグローバル・リサーチは27日(米国時間)、DVDと同サイズのディスクで500GBの容量を実現する「スレッシュホールド・マイクロホログラフィック・ストレージ材料」の実験に成功したと発表した。

 ホログラフィック・ストレージでは、ディスク表面だけではなく、ディスクの厚さ全体に3次元記録するため記録容量が増加する。GEでは直径1μm、反射率が1%に近づいたマイクロホログラフィック・マークの記録に成功。この小型化したマークは、DVDやBlu-ray Discの光学系を用いて、12cm径のCDサイズで容量500GBを実現するのに十分な反射率という。

 GEのホログラフィック・ストレージ・プログラムを率いるブライアン・ローレンス氏は、「今回の成功は、一般消費者がGEの次世代ホログラフィック・ストレージ技術を利用できるようになる大きな一歩。マイクロホログラフィック・ディスクは基本的に、BDプレーヤーに採用されている光学系と同様のものを用いて再生ができることから、コスト効果が高く、堅牢で信頼性が高く、各家庭に普及が可能なものになるだろう。高画質の映画のコレクションを1枚のディスクに保存し、三次元テレビなどで楽しめる日が来るのは、皆さんが思うよりも近い」としている。

 今後は、「商業化に向けた取り組みを強化し、戦略的パートナーとの協力を得て、製品開発から市場投入に至るまで最善を尽くす」としており、まずはアーカイブ用途に、その後にコンシューマ市場を対象として、応用を検討していくという。

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【2004年8月23日】オプトウェア、ホログラム光ディスクへの動画記録/再生に成功
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040823/optware.htm

(2009年 4月 28日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]