JEITA、2009年1月の電子機器国内出荷を発表

-出荷金額4カ月連続の減少もTV/BDなど映像機器は好調

 
2月24日発表
民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は24日、2009年1月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。

 民生機器の出荷金額は前年同月比91.1%の1,668億円で、4カ月連続のマイナスとなった。また、地上デジタルテレビ放送受信機の1月の出荷実績は97万8,000台。

 映像機器の国内出荷金額は、前年同月比107.3%の1,147億円で4カ月ぶりにプラスに転じた。音声関連機器は、同88.6%の175億円で、6カ月連続のマイナスとなった。

 1月のカラーテレビ全体(CRT+液晶テレビ+PDP)の出荷台数は、前年同月比124.7%の64万台で、3カ月ぶりの2桁伸長となった。液晶(10型以上)、PDP、CRTの構成比は、91.3%、7.7%、1.0%。

 液晶は、10型以上の出荷台数が前年同月比130.7%の58万4,000台と、先月に続き好調を維持。37型以上は、同141.2%の16万4,000台。PDPの出荷台数は同110.7%の4万9,000台。

 DVDビデオは前年同月比55.5%の28万4,000台で10カ月連続の前年割れ。うち録再機は同41.1%の9万6,000台、再生機は同73.3%の13万9,000台となっており、録再機が大きく落ち込んだ。

 Blu-ray Discを中心とした「次世代光ディスクレコーダ」の出荷台数は、レコーダ/プレーヤーの合計値で前年比403.2%の14万2,000台と好調に推移。数量ベースで、DVDビデオと合わせた光ディスク市場全体の38%を占めた。また今月も、先月に引き続き次世代光ディスクレコーダの出荷台数がDVDレコーダの台数を上回った。

 地上デジタル放送受信機の出荷実績は97万8,000台で、内訳はテレビが前年同月比132.9%の63万1,000台、単体チューナが同139.3%の1万3,000台、STBが同75.1%の8万8,000台。デジタルレコーダが同38.1%の8万台、次世代光ディスクレコーダが14万台で、BDレコーダがDVDレコーダの出荷台数を上回っている。チューナ内蔵PCが同68.6%の2万6,000台。地上デジタルテレビのテレビ全体に占める割合は98.6%。

 参考資料として発表されているワンセグ対応携帯電話の2008年12月出荷台数は268万台。車載用地上デジタルテレビ受信機器の2009年1月の出荷台数は6万9,000台。

 ビデオカメラは前年同月比99.9%の7万4,000台で、ほぼ前年並み。全体の66%を占めるハイビジョン対応機種は堅調だったが、非対応機種は縮小傾向が続いているとしている。

 デジタルオーディオプレーヤーは同104.1%の70万3,000台で、2カ月連続でプラス。そのうち94%の66万2,000台がフラッシュメモリ搭載型となる。

 カーナビは前年同月比68.8%の20万8,000台で4カ月連続のマイナス。HDD他タイプ、DVD-ROMタイプの台数構成比は84.4%、15.6%。

【民生用電子機器国内出荷】
 2009年1月2009年累計
実績
(千台)
前年
同月比
(%)
実績
(千台)
前年
同月比
(%)
CRTカラーテレビ731.9731.9
PDP49110.749110.7
液晶カラーテレビ(10型以上)584130.7584130.7
 (内)16:9577135.7577135.7
 (内)30~36型193136.4193136.4
 (内)37型以上164141.2164141.2
VTR1055.21055.2
DVDビデオ23455.523455.5
 (内)録再機9641.19641.1
 (内)再生機13973.313973.3
  (内)VTR一体型2853.52853.5
次世代光ディスク
レコーダ/プレーヤー
142403.2142403.2
ビデオ一体型カメラ7499.97499.9
ビデオプロジェクション166.0166.0
CDプレーヤー51104.651104.6
MD29.229.2
デジタルオーディオプレーヤー703104.1703104.1
 (内)フラッシュメモリ662126.0662126.0
アンプ1378.41378.4
スピーカーシステム35116.735116.7
カーナビゲーションシステム20868.820868.8
 (内)DVD-ROMタイプ3333.33333.3
 (内)HDDその他17585.817585.8
カーカラーテレビ4750.24750.2
カーCDプレーヤー29455.729455.7


(2009年 2月 24日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]