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ソニー×ジョイポリスの新アトラクション「NARUTOミュージックダンサー」。一足先に“ナルトダンス”体験した
2026年7月23日 12:35
ソニーマーケティングが企画・開発と全体設計を担当したリズムゲーム「NARUTOミュージックダンサー」が、東京・お台場にある屋内型遊園地「東京ジョイポリス」に、7月24日にオープンする。同アトラクションには、ソニーが開発したマーカーレスモーションキャプチャー技術が活用されている。オープンに先駆け、22日にはメディア説明会が行なわれた。
NARUTOミュージックダンサーは最大5人(最小1人)で同時プレイする音楽ダンスゲーム。ゲームエリアはルートA(ナルト)、ルートB(サスケ)が用意され、体験時間は約5分。プレイ料金は1名1,000円で、ジョイポリスの各種パスポートが利用できる。
プレイヤーは「NARUTO-ナルト- 疾風伝」の主題歌、いきものがかりの「ブルーバード」に合わせて、画面に表示されるポーズガイドを見ながら体を動かし、高得点を狙う。クライマックスでは必殺技の「螺旋丸」または「千鳥」を放つ演出も登場するという。
アトラクションの出口には、プレイ中の動画や写真のデジタルデータを購入・ダウンロードできるキオスク端末も設置される。写真はナルトやサスケをあしらったオリジナルフレーム付きデータとなる。なお、動画に「NARUTO-ナルト-」のアニメーションと楽曲は含まれない。
ダンスの監修はTikTokやYouTubeで活躍するクリエイターで、プロダンスリーグ「D.LEAGUE」の公式チームのひとつ、「FULLCAST RAISERZ」所属のTAICHI氏を起用した。クリエイティブディレクションおよびコンテンツ企画・開発は、カヤック所属のXRクリエイター・天野清之氏が担当している。
今作では、複数台のカメラで多方向から捉えたプレイヤーの動きをAIで解析し、身体の動きを示す骨格情報をリアルタイムで推定するソニーのマーカーレスモーションキャプチャー技術を採用している。
同じ空間内で複数の人物が重なり合っても同時にトラッキング可能で、プレイヤーの身体に器具を装着することなく、高精度に動きを捉えて再現できるため「アトラクションとプレイヤーが一体となった没入感のあるゲーム体験を提供する」という。
ソニーマーケティングは、このトラッキング技術と「NARUTO-ナルト-」の世界観を融合させ、ゲーム開発からアトラクションの美術・施工に至るまで、全体設計を行なった。
同社は「ソニーの長期ビジョン『Creative Entertainment Vision』のもと、テクノロジーによってクリエイターを支えながら、リアルとデジタルの融合による新たな体験創出とIPの価値最大化に取り組んでいます。中でも、IPと先端技術を掛け合わせたロケーションベースエンタテインメント(LBE)は、注力領域の一つであり、本件はアニメ『NARUTO-ナルト-』とAIを活用したクリエイション技術を融合し、東京ジョイポリスとの取り組みで実現したLBEの具体的な事例です」としている。
実際に遊んでみた
22日にはメディア向けの説明会が行なわれ、一足先にアトラクションを体験することができた。
アトラクションのメインであるプレイルームは、ナルトとプレイするルームA、サスケとプレイするルームBの2種類が用意されているが、基本的なゲームの流れはどちらのルームも同じ。画面に出てくるキャラクターと最後の必殺技が変わる形となる。なお、どちらのルームでプレイするかを選ぶことはできない。
プレイルームにはプロジェクターが設置されており、これを使ってプレイヤー前方に画面を表示している。ルーム前方にはカメラが1台設置されているが、これはトラッキング用ではなく、ゲーム画面にプレイヤーを重ねたり、プレイ後に購入できる動画の撮影用のカメラ。
このアトラクションの要となるマーカーレスモーションキャプチャー用のカメラは、前方に6台、後方に2台の合計8台が設置されている。複数台のカメラでさまざまな角度から撮影することで、人が重なり合うような場面でも身体の動きを正確に推定するという。
マーカーレスモーションキャプチャー技術自体は10名以上の同時トラッキングも可能だが、NARUTOミュージックダンサーは運営面なども考慮した結果、1ルームあたり最大5人でプレイする形となっている。
ゲームは両手を合わせて中腰になる「チャクラ」や、体の中心で指を十字に合わせる「影分身の術」、両手を後ろに広げてその場で走る「忍者走り」など、6種類の基本ポーズと必殺技をタイミングよく出していく形。
6種類のポーズはプレイルーム内でゲームが始まる前のチュートリアルで確認できるほか、ルームまでの通路でもポーズの説明が掲示されていたり、天井のモニターで映像を見ながら確認できる。
チュートリアルで各ポーズを確認するとゲーム本編がスタート。いきものがかりの「ブルーバード」が流れるなか、画面の表示に合わせて各ポーズを決めていくことで得点を重ねられる。終盤には得点をより多く稼げるフィーバータイムなども設けられている。
ゲーム終了後には、各プレイヤーのスコアが表示されるほか、参加したプレイヤーの合計得点がチームスコアとなり、その合計得点によって最終ランクが発表される。最上位の「火影」はチームスコア10万点以上。今回は筆者を含めて5人で挑戦したが5万点以上の「上忍」だった。
実際にプレイしてみると、ダンスゲームというより、タイミングに合わせてポーズを決めるリズムゲームに近く、ダンス未経験の筆者でも苦労せずにプレイできた。
ただ「チャクラ」で中腰になったり、「口寄せの術」でしゃがみながら地面に片手をついたり、終盤のフィーバータイムでは次々とポーズを変えたりと、思いのほか身体をしっかり動かすので、プレイ後は少し息が上がってしまった。プレイする場合は動きやすい格好がおすすめだ。
またプレイした限り、ポーズが間違って検出されたり、そもそも認識されなかったりということは一切なく、マーカーレスのトラッキング精度の高さを感じられた。各ポーズは「似たポーズだと(検出時に)混ざってしまうことがある。似たようなポーズにならないようにするなど、ゲーム側でも調整をしています」とのこと。
プレイ終了後、出口エリアのキオスク端末でプレイ時の動画や写真をデジタル購入でき、受付時に渡される「任務カード」を使うと、その場ですぐダウンロードできる。価格は動画(約40秒)が2,000円、写真(5枚セット)が1,500円、写真・動画セットが3,000円。なおプリントはされず、データ販売のみとなる。
約40秒の動画は「ブルーバード」サビ部分を収めたもので、端末横のディスプレイで短いダイジェストも確認できる。購入した動画に楽曲は含まれていないが、主要SNSの商用音楽ライブラリから「ブルーバード」を付与して投稿することはできる。
ソニーグループが注力するLBE。海外展開も視野
説明会にはソニーマーケティングの内藤友弘事業開発センター長、事業開発センター プラットフォーム課の吉田裕介統括課長、CAセガジョイポリスの上席執行役員の原武司副社長が登壇し、今回のアトラクションが実現した経緯を説明した。
ソニーマーケティングの内藤氏は、「ソニーグループのひとつとして、我々もロケーションベースエンタテインメント(LBE)を成長領域として注力しています」とする。
「ソニーのテクノロジーを活用して、リアルとデジタルを融合すること、新たな体験価値を創出してコンテンツの価値を高めていくこと、こちらに貢献することで、ユーザーのみなさまに魅力的なものをお届けできたらと思っています」
「今回のアトラクション導入を起点にして、さまざまな事業機会にもチャレンジしていきたい。例えばグッズ販売や動画・静止画の販売といった周辺事業機会も狙っていきたいと思っています。今後は事業拡大として国内に留まらず、海外についても視野に入れて非連続的な成長を目指していきます」
また内藤氏は「ジョイポリスという場所の特性上、インバウンドのお客さまもたくさんいらっしゃるということで、海外のお客さまにも人気があること」からナルトを題材にしたと説明。
さらに「テクノロジーとしてはマーカーレスモーションキャプチャーで身体の動きを(精密に)キャプチャリングできるという特徴があること。このふたつを踏まえてNARUTOミュージックダンサーという企画にたどり着きました」とした。
CAセガジョイポリスの原氏は、ジョイポリスが今年で開業30周年の節目を迎えること、7月からの約1年間を30周年イヤーに位置づけ、新業態の開設やさまざまなアトラクションの導入を検討していることを紹介。世界的な人気を持つナルトと、ソニーの先端技術を融合し、かつダンスと音楽をテーマにしたアトラクションとして「NARUTOミュージックダンサー」を作り上げたことを紹介した。
「インバウンドのお客さまが非常に増えていますし、我々も国内だけではなく、海外のお客さまも多く取り入れたいと強く願っておりまして、そういった海外のお客さまにも刺さるコンテンツ、そしてあまり言語にとらわれない形で、身体を動かすことで楽しんでいただける、そんな企画にしていきましょうと協議のなかで決めさせていただきました」
「このアトラクションの成功に向けて、しっかりと育てていこうと思っています。その暁には、将来的に(ソニーと)LBE事業におけるビジネスパートナーのひとつとして、発展的な取り組みもご一緒できるのではと期待しています」





















