ソニー、TVと一体化が可能なフロントサラウンドシステム

-実売6万円。薄さ約5cmのスピーカーとSWで構成


テレビの標準スタンドに装着したところ

6月25日発売

オープンプライス

  ソニーは、横長の一体型フロント/センタースピーカーと、AVアンプ内蔵サブウーファで構成する3.1chのフロントサラウンドシステム「HT-CT500」を6月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後の見込み。

別売の壁寄せスタンド(SU-FL71M)に装着したところ
 同日発表された液晶テレビBRAVIAの「KDL-40W5」、「KDL-46W5」、「KDL-40F5」、「KDL-46F5」との組み合わせを想定したシアターシステム。付属する取り付け金具を使い、対応BRAVIAのスタンド部分にフロント/センター一体型サテライトスピーカーを装着できるほか、別売の壁寄せスタンド(SU-FL71M)に装着することもできる。

 ラックの上に設置することもでき、対応モデル以外のテレビでも使用可能。スピーカー背面には設置用の穴も用意しており、壁掛けにも対応可能。サテライトスピーカーは51mmと薄型なため、自由度の高い設置ができるという。

AVアンプ内蔵サブウーファとサテライトスピーカーで構成。リモコンも付属するテレビのスタンド(左)、壁寄せスタンド(右)に装着したところ

 サテライトスピーカーはバスレフ型で、センター用とフロント用に50mm径ユニットを計3基搭載。外形寸法は約857×51×90mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1.9kg。

 130mm径ユニットを内蔵したサブウーファも付属しており、サブウーファにAVアンプ機能も搭載。アンプの最大出力はフロント用が100W×2ch、センター用が100W×1ch、サブウーファ用が100W×1ch。独自のフルデジタルアンプ「S-Master」を採用している。

 HDMI入力を3系統、出力を1系統備。光デジタル音声入力×3、同軸デジタル音声×1も用意しており、デコーダはドルビーデジタル、DTS、AAC、リニアPCM(2ch/48kHz以下)に対応。さらに、HDMI接続時は5.1/7.1chのリニアPCM入力もサポート。Blu-rayプレーヤーなどでドルビーTrueHDなどから変換したPCMマルチチャンネル音声を入力できる。

 そのほかにコンポーネント入力×2、コンポジット入力×1、アナログ音声入力×2を用意。ウォークマンやBluetoothアダプタと接続するためのDMPORTも1系統備えている。サテライトスピーカーとの接続には、3chの特殊ソケット採用スピーカー出力を使用する。

 3.1chでサラウンド再生を実現するため、独自の「S-Force PRO フロントサラウンド」を採用。新しいDSPアルゴリズムを投入しており、サラウンド効果が飛躍的に向上したという。GUIも装備しており、各種設定を接続したテレビから行なえる。サラウンドモードは13種類用意しており、番組情報に応じた自動切り替えも可能。

 HDMIはDeep Colorに対応。ファロージャのLSIも搭載しており、アナログ入力された映像を1080pにアップスケーリングしてHDMI出力することも可能。ブラビアリンクにも対応しており、テレビリモコンの「シアターボタン」で音声出力をHT-CT500へ切替可能。電源連動もできる。サブウーファ部の外形寸法は約212×364×374mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約9.1kg



(2009年 3月 2日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]