東芝、「REGZA史上最高画質」のZX8000などTV新モデル
-LED搭載や超解像進化など。W録対応も。全22機種展開
型番 | サイズ | パネル解像度 | 仕様 | 録画機能 | 発売日 | 店頭予想価格 |
ZX8000シリーズ | ||||||
55ZX8000 | 55型 | 1,920×1,080ドット | LEDバックライト フルHDクリアパネル レゾリューションプラス 2 デジタルW録 InstaPort | USB/LAN HDD | 7月上旬 | 60万円前後 |
46ZX8000 | 46型 | 6月下旬 | 50万円前後 | |||
ZH8000シリーズ | ||||||
55ZH8000 | 55型 | 1,920×1,080ドット | 300GB内蔵HDD フルHDクリアパネル レゾリューションプラス 2 デジタルW録 InstaPort | 内蔵HDD USB/LAN HDD | 5月中旬 | 50万円前後 |
47ZH8000 | 47型 | 5月上旬 | 40万円前後 | |||
Z8000シリーズ | ||||||
47Z8000 | 47型 | 1,920×1,080ドット | フルHDクリアパネル レゾリューションプラス 2 デジタルW録 InstaPort | USB/LAN HDD | 5月上旬 | 37万円前後 |
42Z8000 | 42型 | 4月25日 | 32万円前後 | |||
37Z8000 | 37型 | 5月中旬 | 27万円前後 |
型番 | サイズ | パネル解像度 | 倍速 | 録画機能 | 発売日 | 店頭予想価格 |
H8000シリーズ | ||||||
42H8000 | 42型 | 1,920×1,080ドット | ○ | 300GB HDD USB HDD | 5月下旬 | 30万円前後 |
37H8000 | 37型 | 6月上旬 | 25万円前後 | |||
32H8000 | 32型 | 1,366×768ドット | 5月下旬 | 18万円前後 | ||
A8000シリーズ | ||||||
32A8000 | 32型 | 1,366×768ドット | - | - | 4月25日 | 12万円前後 |
26A8000 | 26型 | 11万円前後 |
ZX8000シリーズ |
また、ZX/ZH/Z8000のいずれも、液晶パネルに光沢感ある「フルHDクリアパネル」を採用。さらに、倍速駆動技術もバックライト制御を組み合わせた「Wスキャン倍速」を新搭載し、動画ボケを大幅に低減した。超解像技術も「レゾリューション・プラス2」にバージョンアップ。新たに1,920×1,080i/pの入力信号に対しても超解像処理を適応できるほか、画質の改善も図っている。
Zシリーズの録画機能は、デジタル放送を2番組同時録画する「おでかけW録」に対応。ZX/Z8000シリーズでは、USB HDDとLAN HDDへの録画が可能(W録はUSBのみ)、ZH8000ではUSB/LANに加えて、300GB HDDを搭載する。さらに、ワンセグ放送の録画にもZシリーズ全モデルが対応した。
H8000シリーズでは、新たに液晶パネルを省エネ化。さらに外付けHDDを従来のeSATAからUSB 2.0に変更している。また、エントリーモデル「A8000」シリーズに、32型の「32A8000」と、26型の「26A8000」を追加し、4月25日より発売する。
55ZX8000 | ZH8000シリーズ | Z8000シリーズ |
■ ZX8000は「REGZA史上最高画質」。Cell TVは9月に
東芝DM社 テレビ事業部 大角事業部長 |
東芝デジタルメディアネットワーク社 テレビ事業部の大角正明事業部長は、日本国内における事業戦略を説明した。
好調だった2008年度の国内販売実績に言及。REGZAはスタンダードモデルよりも、フラッグシップモデルの販売数量が多いのが特徴で、37~42型という大画面サイズのボリュームゾーンにおいては、2008年10月から2009年3月に販売実績の構成比で、最上位シリーズのZH/Z7000が66%、H/FH7000シリーズが16%、ベーシックモデルのC7000シリーズが18%となったという。
大角事業部長は、「高付加価値モデルがはるかに多くの支持を得ている。不景気感の高い中でも、消費者は“安いものだけ”を求めているのではない、“いいもので、リーズナブル”を求めている」とした。
その上でREGZAの人気の理由として、画質とHDD録画による「商品力」をアピール。超解像を実現した半導体技術など、独自の高画質化に支持が集まっていることを訴えた。さらに、HDD録画については内蔵だけでなく、USBなどの外付けHDDによる拡張性も支持されているとする。
37~42型ではZシリーズの構成比が圧倒的に高い | 高画質と録画機能にユーザーの支持 | ZX8000シリーズは「レグザ史上最高画質」 |
USB HDDの値下がり推移 |
プロモーション戦略で大きな効果を生んだのが、2008年下期からCM化キャラクターに起用した福山雅治の効果。福山氏の知的なイメージとREGZAが合致し、REGZA=高画質というイメージを醸成。認知度においても女性の認知が拡大したと分析する。実際、2007年下期は35%だった認知率が、2008年下期には67%まで拡大したという。
大角事業部長は「いままでは男性で“調べて買う”という人が多かったが、女性もほぼ同じ認知率になった。福山さんという格好いいキャラクターで効果を得たのかな、と感じている」と語る。2009年度も引き続き福山氏をCMに起用し、製品の発売に合わせた効果的なプロモーションに取り組むという。
2009年も引き続き、積極的なラインナップ展開を図り、Zの3シリーズと、H8000、C8000、A8000の合計22機種を展開。ZX8000については「レグザ史上最高画質」とアピールしている。今後も、高画質、環境対応、録画対応、ネットワーク対応などを軸に新製品にも取り組み、2009年9月をめどに、Cellを搭載したREGZAの商品化も予定。「新たな領域に挑むチャレンジ精神で、お客様の期待値を超える商品作りにまい進する」と訴えた。
福山雅治効果で、女性認知度が向上。引き続き福山氏でCM展開 | Cell TVは9月商品化へ |
東芝DM社 テレビ事業部 徳光テレビ技師長 |
LEDバックライトについては、自社製LSIの開発や独自のエリア制御アルゴリズムの特徴などについて説明。さらに、LEDの特徴を際立たせるために、光沢パネル「フルHDクリアパネル」を採用したことも紹介。明所コントラストが約30%向上したことなどをアピールした。
また、超解像技術の新バージョン「レゾリューションプラス2」により、1,920×1,080ドットのフルHD映像でも超解像処理が可能となったことや、新しいバックライト制御技術による残像低減など、新REGZA Zシリーズの高画質化機能について簡単に紹介。さらに、デジタル放送W録画などの特徴もアピールした。
REGZAの4つの技術戦略 | ZX8000では白色LEDバックライトを採用 | 独自開発のバックライト制御LSIを採用 |
フルHDクリアパネルを採用 | バックライトの黒挿入も実施 | デジタル放送のW録が可能に |
ヤフー 事業戦略統括本部 マーケティング本部 友松氏 |
テレビ版Yahoo! JAPANは、テレビで検索などのYahoo!のサービスを利用可能とするもの。詳細については6日のサービス発表の記事でレポートしているが、現在は検索やトピック閲覧などに限定されているものの、今後動画対応やオークション、ショッピングなどへの対応を予定しているという。さらに、東芝と協力し、テレビ向けの動画サービスを共同で開発し、「新しいテレビライフの提案を続けていく」とした。なお、具体的な製品化スケジュールについては、現時点では未定としている。
テレビ版Yahoo! JAPANで順次動画対応など | テレビ向けネット動画サービスを共同で開発 |
発表会場はららぽーと豊洲の「ユナイテッド・シネマ豊洲」 |
発表会場 | 映画風の演出で高画質をアピール |
説明会の進行案内、注意事項も“映画風”に |
(2009年 4月 7日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]