ソニー、ハンディカムなどの国内製造事業所を再編
-BDなど光ディスクは木更津に集約
5月14日発表
ソニーは14日、2008年度通期決算発表に合わせてエレクトロニクス事業の国内製造事業所再編を発表した。複数の事業所にまたがっていた生産オペレーションを製品カテゴリごとに集約し、より効率的なオペレーションの構築を目指すという。
デジタルイメージング事業については、生産オペレーションを7月1日に新設されるソニーイーエムシーエス(EMCS) 東海テック(愛知県幸田町)に集約する。幸田テック(愛知県幸田町)、美濃加茂テック(岐阜県美濃加茂市)、小見川テック(千葉県香取市)で展開している、デジタルカメラ、ビデオカメラ、カメラモジュールなどの国内生産を、東海テックに一元化する。
東海テックは幸田テック、美濃加茂テックの統合により設立され、この統合により重複業務の削減や間接部門の効率化を図る。なお、東海テックは統合する両テックの生産設備を活用するため、幸田サイト、美濃加茂サイトの2サイト(工場)を生産拠点として運営する。また、今回の集約にともない小見川テックのカメラモジュール生産を東海テックに移管する。
光学ピックアップ事業は木更津テックに集約。ソニーEMCS浜松テックで展開している光学ピックアップに関する製造技術開発と海外事業所支援業務、小見川テックにおける光学ピックアップ用レンズ事業における製造技術開発、海外事業所支援が、木更津に移管される。
木更津テックは、Blu-ray Discレコーダなどの光ディスク関連商品の製造技術拠点として展開しており、これらの光ディスク関連技術を集約することで、技術改善や重複業務の削減によるオペレーションの効率化を図る。加えて、製品とデバイスの連携を深め、事業の競争力強化を目指すという。
中小型液晶については、ソニーEMCSの浜松テックにおける海外事業所支援業務を、ソニーモバイルディスプレイの東浦事務所(愛知県東浦町)へ移管。国内におけるすべての中小型液晶関連事業オペレーションを、ソニーモバイルディスプレイに集約する。
ソニーEMCS千厩テック(岩手県一関市)と、瑞浪テクノロジーサイト(岐阜県瑞浪市)における、携帯電話の生産やカスタマーオペレーションについては、ソニーEMCSの東海テック美濃加茂サイトに移管。生産とカスタマーサービスまでを一体化して、品質向上を図るという。
今回の再編により、ソニーイーエムシーエスの小見川テック、浜松テック、千厩テックは2009年12月末をもって生産活動を終了する。
(2009年 5月 14日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]