タツノコプロのOVA「鴉 KARAS」が、全話収録でBlu-ray化

-6話収録で9,900円の特別価格。DVD版よりも低価格


鴉 KARAS
※ジャケットとは異なります
(C)2005 タツノコプロ/鴉 -KARAS- 製作委員会

10月28日発売

標準価格
 「BDビデオ版」9,900円
 「DVDビデオ版」12,600円

 竜の子プロダクションの創立40周年を記念したOVA作品として、2005年からDVDリリースがスタートした「鴉 KARAS」。全6話をまとめ、Blu-ray化した「鴉 KARAS Blu-ray フルエピソード・エディション」が10月28日発売される。価格は9,900円。DVDでも発売され、12,600円となっている。発売元はショウゲート、販売元は松竹株式会社 映像商品部。

 同作品がBDビデオ化されるのはこれが初めて。既発売のDVD版は、各4,935円の通常版と、各8,190円のコレクターズ・エディションが全6巻用意されている。全巻購入すると通常版では29,610円、コレクターズ版では49,140円かかるが、BD版は9,900円と、大幅に低価格になっている。

 なお、フルエピソード・エディションとしては、DVD版の方がBD版よりも高価になっているが、「BD化を記念したお求めやすい特別価格」と説明されている。

 タイトル仕様音声品番価格
BD鴉 KARAS Blu-ray
 フルエピソード・エディション
本編約180分
16:9
(1)日本語
 (ドルビーデジタルEX 6.1ch)
(2)日本語
 (ドルビーデジタルステレオ)
SHBR-19,900円
DVD鴉 KARAS DVD-BOX
 2枚組
 フルエピソード・エディション
片面2層
本編約180分
16:9
(1)日本語
 (ドルビーデジタルEX 6.1ch)
(2)日本語
 (ドルビーデジタルステレオ)
DB-035712,600円

 BD/DVD版の収録枚数など、細かい仕様はアナウンスされていない。特典として、どちらにも特製ブックレット(20ページ予定)を封入。さらに、新ビジュアルによるジャケットデザインが使われる。

 ガッチャマンやキャシャーンなど、数々のヒーローアニメを手掛けてきたタツノコプロダクションが、21世紀のヒーローを目指して製作した2D/3Dのハイブリッドアニメーション。非常にクオリティの高い2Dアニメと、3DCGキャラが刀を使って繰り広げる殺陣、謎の多い物語などが魅力の作品。

(C)2005 タツノコプロ/鴉 -KARAS- 製作委員会

 企画・原案と監督はさとうけいいち。キャラクターデザインは羽山賢二、妖怪デザインは安藤賢司。アニメ、CM、造形などの分野で、第一線で活躍するスタッフが名を連ねており、40周年記念作として、「予算も大きくとり、40周年記念に恥じないクオリティの作品を作る」(タツノコプロ 九里一平前社長)としてスタートした。

 2005年5月に第1巻が発売され、当初は「毎月リリース」としていたが、2巻は延期された後、同年10月に発売。第3巻は翌月の11月にリリース。その後、4巻は約2年後となる2007年8月に発売され、同年10月にかけて5巻、6巻が発売された。

(C)2005 タツノコプロ/鴉 -KARAS- 製作委員会

 舞台は近未来の東京。夜を忘れ、人間と隣り合わせに暮らす妖怪の存在を忘れた新宿。そこでは、人間が何者かに体液を抜かれ、殺害されるという連続殺人事件が起こっていた。犯罪に加担しているのは、廻向(えこう)という謎の人物。彼はかつて「鴉」と呼ばれる街の守護者であったが、いつしか自らを廻向と名乗り、人間への復讐を開始したのだ。

 連続殺人を止めるため、街の意思を代行し、鴉を使役する存在・ゆりねは、乙羽(おとは)という青年を新たに鴉として選ぶ。かくして、妖怪と人間の未来をかけた新旧・鴉の戦いが勃発。「噂の現場」のレポーターとして新宿にやってきた新人タレントのヒナルや、新宿署の呉刑事などを巻き込み、激しい戦いが巻き起こる。

 声の出演は、俳優の和田聡宏、渋谷飛鳥、鈴木かすみほか。


(2009年 8月 3日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]