木村大作監督・撮影の「劔岳 点の記」がBlu-ray/DVD化

 　監督・撮影を木村大作、主演を浅野忠信が務めた映画「劔岳 点の記」(つるぎだけ てんのき)が12月11日にBlu-rayとDVDビデオで発売される。

　BD版は特典ディスクを加えた2枚組。DVDは特典ディスク付で2枚組の「レジェンド・ボックス」と、本編ディスクのみの「メモリアル・エディション」の2種類を用意。「メモリアル・エディション」は初回生産限定で、劔岳の標高である2,999mにかけて、2,999円で発売される。発売元はフジテレビジョン、販売元はポニーキャニオン。

　「八甲田山」や「駅 STATION」、「火宅の人」、「鉄道員(ぽっぽや)」など、数多くの作品で撮影を担当したキャメラマン・木村大作が、初めて監督も務めた作品。新田次郎の同名小説を原作とし、日本地図最後の空白地点を目指した男たちの姿を描いている。

　時は明治。陸軍陸地測量部の柴崎芳太郎(浅野忠信)は、日本地図最後の空白地点を埋めるため、「陸軍の威信にかけて、劔岳の初登頂と測量を果たせ」という厳命を受ける。だが、劔岳はその険しさから「針の山」、宗教上の理由から登ってはならない「死の山」とも言われていた。

　妻の励ましを受け、柴崎は前任の測量手・古田盛作(役所広司)から紹介された案内人の宇治長次郎(香川照之)と劔岳の調査のために入山。しかし、登頂への手掛かりすら掴めずに下山する。それでも諦めず、翌明治40年、測夫・生田信(松田龍平)らを加えた測量隊総勢7人で雄山、奥大日岳、別山など劔岳周辺の山々に三角点を設置。ついに劔岳に挑むが絶壁、雪崩、暴風、雨、困難に次ぐ困難が、測量隊の行く手に待ち受けていた……。