ピクセラ、LowProfile対応のPC用3波ダブルチューナ

-2.4GHzリモコン採用。DTCP-IP配信も可能に


PIX-DT096-PE0

10月中旬発売

標準価格:オープンプライス

 株式会社ピクセラは、LowProfileサイズのPC向け、地上/BS/110度CSデジタルダブルチューナカード「PIX-DT096-PE0」を10月中旬に発売する。接続はPCI Express x1。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24,800円前後の見込み。対応OSはWindows Vista/7で、32bitと64bit版にも対応する。

 最大の特徴は、チューナユニットをコンパクトにできるシリコンチューナを採用することで、3波のダブルチューナタイプでありながら、従来モデル(PIX-DT090-PE0)と比べてカード全体の大幅な小型化を実現したこと。受信感度も従来モデルと同程度を維持している。

 これに伴い、PIX-DT090-PE0では別ボードで用意されていたB-CASカードスロットもチューナカード上に搭載。占有を1スロットに抑えている。

 

従来モデルのPIX-DT090-PE0(左)との比較。大幅な小型化を実現したPIX-DT090-PE0ではさらに、別ボードでB-CASカードスロットを接続する必要があった
従来モデルと重ねたところB-CASカードスロットも組み込んだ上で、1スロットに収めた

 6.8Wだった消費電力も約69%削減し、約2.1Wとなった。これによりBSアンテナ電源の関係で必要だった外部電源の接続も不要となった。なお、3波チューナのため、アンテナは端子部には地上デジタルとBS/110度CSデジタル用の2つのアンテナ端子が必要になるが、B-CASカードスロットも同じ場所に備えたことから、スペースの関係でミニのアンテナ端子をカード側に装備。通常サイズのコネクタに変換するケーブルが付属している。

アンテナ入力部とB-CASカードスロット通常のアンテナコネクタとミニコネクタを変換するケーブルが付属する

 付属ソフト「Station TV」も進化。DTCP-IP対応のDLNAサーバー機能に対応し、PCやPlayStation 3など、DTCP-IP対応のクライアントから録画したデジタル放送番組をネットワーク経由で視聴できる。

 ほかにも、予約録画時のチューナ選択を自動で行なうようにしたほか、録画番組をBD/DVDにダビング/ムーブする処理をバックグラウンドで動作させ、ムーブ中でもPCのほかの作業ができるようにするなど、細かい改良が加えられた。操作面でも、チャンネルをアップダウンで選択時に、同じ番組が編成されている場合はスキップするようになっている。

 ダブルチューナを備えるため、裏番組録画や同じ時間帯の2番組同時録画も可能。データ放送にも対応し、データ放送を含めた番組録画が可能。視聴履歴から、いつも見ている番組をお知らせする機能や、EPGを使った番組検索、予約録画も可能。予約番組の時間変更追従機能も備えるほか、イベントリレーにも対応。HDDの空き容量が無くなると自動的に別のHDDに切り換えて録画するリリーフ録画もできる。

2.4GHzの無線を使ったリモコンが付属する
 デジタル放送のダビング/ムーブはBD-R/R DL、RE/RE DL、DVD-R/R DL、RW、RAMに可能。5.1ch音声の番組もダウンミックスせず、5.1chのまま書き出せる。

 Station TVの操作は付属のリモコンから可能。国内のPC業界で初めて、2.4GHzの無線を使ったリモコンで、受信機も同梱。赤外線と異なり、リモコンの向きや障害物を気にせずに利用できるという。



(2009年 9月 17日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]