NEC、“TV番組持ち出し”対応などPCラインナップを一新

-携帯電話で視聴可能。無線TVチューナ付属のノートも


液晶一体型デスクトップ「VALUESTAR W」

10月22日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 NECは、デスクトップ/ノートPCのラインナップを一新、10月22日より順次発売する。3波デジタルWチューナ搭載の液晶一体型デスクトップ「VALUESTAR W」や、地デジを無線LANで伝送できるユニットが付属したノート「LaVie L」などを用意する。価格はオープンプライス。



■ デスクトップ「VALUESTAR W」など

 ディスプレイ一体型の「VALUESTAR W」は、23型/1,920×1,080ドットIPS液晶の「VW970/VG」(実売24万円前後)と、21.5型/1,920×1,080ドット液晶の「VW870/VG」(実売23万円前後)の2モデル。

 VW970は、地上/BS/110度CSデジタルチューナを各2基搭載し、2番組同時録画に対応。VW870は地デジチューナ1基となる。いずれもBlu-ray Discドライブを搭載し、録画した番組をHDDからダビング/ムーブできる。VW970はHDMI入力とD4入力も装備する。

録画した番組をmicroSDに自動転送でき、対応携帯電話で視聴可能

 業界初という、パソコンで録画したデジタル放送の番組を携帯電話で視聴できる「外でもVIDEO」機能を搭載。デジタル放送を携帯電話で視聴できる形式に変換して、microSDカードに保存できる。変換と保存は録画中に自動で行ない、録画終了後すぐに携帯電話で視聴可能。従来モデルと同様に、デジタル放送のハイビジョンで約6倍の長時間録画機能や、USB HDDへの録画機能も備える。

 高画質化機能として、専用チップでリアルタイムに画質を補正する「彩りプラス」を搭載。また、音質面ではヤマハの低音再生技術「SR-Bass」とチタンコーンスピーカーを組み合わせた「YAMAHAサウンドシステム」を新たに搭載し、臨場感のある音質を追求している。

 VW870は、Windows 7のタッチ機能対応の液晶パネルを採用。画面のスクロールやズーム、写真の回転などを指2本で操作できるマルチタッチをサポートし、対応ビデオ編集ソフトやゲームなどで直感的な操作を可能としている。

 いずれもCPUがIntel Core 2 Duo E7600(3.06GHz)で、メモリは4GB、HDDは1TB。OSはWindows 7 Home Premium。外形寸法と重量は共通で、576×240×467mm(幅×奥行き×高さ/ディスプレイ最小傾斜時)、約17kg。リモコンが付属する。

VL770/VG

 スリムタワー型の「VALUESTAR L」は、「VL770/VG」(実売25万円前後)が地上/BS/110度CSデジタルのダブルチューナを、「VL570/VG」(実売21万円前後)が地デジチューナ1基を搭載。いずれも23型フルHD液晶がセットとなる。

 Blu-ray Discドライブを搭載し、デジタル放送のダビング/ムーブに対応。「VALUESTAR W」と同様に、番組持ち出し機能の「外でもVIDEO」に対応するほか、6倍長時間録画、USB HDD録画機能も備える。ディスプレイへの出力端子はVL770がHDMIとHDCP対応DVIを、VL570はHDCP対応DVI-DとアナログRGB(D-Sub 15ピン)を装備する。

 CPUはVL770がIntel Core 2 Quad Q8400S(2.66GHz)で、VL570はCore 2 Duo E7500(2.93GHz)を搭載。いずれもメモリは4GB、HDDは1TB。OSはWindows 7 Home Premium。

 本体の外形寸法は98×401×343mm(幅×奥行き×高さ)、重量はVL770が約9.6kg、VL570が約9.5kg。リモコンが付属する。

VN770/VG6のクランベリーレッド

 「フォトスタンドのようなフォルム」という液晶一体型の「VALUESTAR N」は、上位モデルの「VN770/VG6」(実売21万円前後)が21.5型フルHD液晶と地デジチューナ、BDドライブを搭載する。本体カラーはクランベリーレッド(R)、ピュアホワイト(W)、ファインブラック(B)の3種類を用意する。

 画質補正機能の「彩りプラス」を搭載するほか、番組持ち出しの「外でもVIDEO」にも対応。USB HDDへの録画も行なえる。長時間録画は4倍までとなる。

 CPUはIntel Core 2 Duo E7600(3.06GHz)で、メモリは4GB、HDDは1TB。OSはWindows 7 Home Premium。

LuiモデルのVR950/VE
 別売「PCリモーター」からの遠隔操作が可能な「VALUESTAR R Luiモデル」では、上位機種の「VR950/VE」(26万5,000円前後)においてBDドライブを搭載し、23型フルHD液晶が付属。リモートデスクトップ対応のWindows 7のサポートをはじめ、利用場所や対応機種を拡大するための強化を行なったとしている。

 本体にサーバー機能を備え、自宅PCのディスプレイに表示される画面や音声を、ネットワーク経由で別売の小型専用端末「PCリモーター」へ転送/表示し、自宅PCの遠隔操作を可能にする「PCオンデマンド機能」が利用できることが特徴。なお、テレビチューナは搭載しない。

 CPUはIntel Core 2 Quad Q9550(2.83GHz)。メモリは4GB、HDDは1TB、OSはWindows 7 Professional。本体の外形寸法は98×401×343mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約9.6kg。

 なお、Luiの従来モデルでも、10月22日より提供する「無償アップグレードパック4」の適用で、Windows 7に対応する。



■ ワイヤレスデジタルチューナ付属のノート「LaVie L」

LL770/VG

 「LaVie L」では、16型フルHD液晶の「LL770/VG」(実売21万5,000円前後)と、15.6型/1,366×768ドット液晶の「LL570/VG」(実売18万5,000円前後)の2モデルにおいて、本体に無線LANでデジタル放送を伝送する専用のデジタルチューナユニット「ワイヤレスTVデジタル」を同梱する。

 チューナユニットは地上/BS/110度CSデジタル対応で、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)を利用してパソコンへデジタル放送を伝送可能。なお、チューナユニットは無線LANのアクセスポイントとしても利用できる。パソコン側では最長6倍の長時間録画が可能なほか、USB HDDへの録画も行なえる。

 光学ドライブはLL770がBD、LL570がDVD。両機種ともHDMI出力を搭載する。CPUはIntel Core2 Duo P8700(2.53GHz)、メモリ4GB、HDD 500GB。OSはWindows 7 Home Premium。外形寸法は、LL770が380×267×39.8mm(幅×奥行き×高さ)、LL570が378×266.8×40.5mm(同)。標準バッテリを含む重量はいずれも約3.1kg。リモコンが付属する。



(2009年 10月 16日)

[AV Watch編集部 中林暁]