地デジ対応TV所有者は6割突破。エコポイント利用は4.9%
-博報堂DYメディアパートナーズが浸透度調査
株式会社博報堂DYメディアパートナーズは21日、地上デジタル放送の浸透度に関する調査の結果を発表。そのなかで、地デジ対応テレビの所有が61%に達したことを明らかにした。
調査は地デジ開始前の2003年から行なわれ、今回が10回目。7月27日~28日に行なわれたインターネット調査による600人の回答を集計している。
地デジ対応テレビの所有率は、2008年7月の調査において2007年7月から17ポイントアップで初めて5割を突破、52.3%となっていた。今回も8.7ポイント増加し、61%となった。また、所有者のうちの9割以上(55.3%)がチューナ内蔵型を使用していた。
地デジを「すでに見ている」と回答したのは2008年から8.2ポイント増の52%で、初めて5割を超えた。2005年の調査以降、毎年10ポイント前後の増加を続けている。視聴方法については「地デジ対応テレビでの直接受信」が最も多い61.5%で、次いで「地デジ対応テレビ + ケーブルテレビ」が24%、「地デジ非対応テレビ + ケーブルテレビ用機器」が7.7%、「対応テレビ + 外付け地デジチューナ」が2.6%となった。
■ ワンセグ携帯電話の所有者は7割が視聴
地デジ対応テレビなどに適用される「エコポイント制度」はほぼ全員が認知(「内容を知っている」、または「見聞きしたことがある」)。そのうち、「内容まで詳しく知っている」は9.3%、「内容までだいたい知っている」は57.0%だった。
エコポイント制度の利用で対応テレビを購入した人は4.9%で、24%が今後エコポイント制度を利用して買う予定だという。
「地上デジタル放送」という言葉を「聞いたことがある」のは2008年と同等の99.5%。「聞いたことがある」の0.3%を含めるとほぼ全員が認知しているという結果になった。地デジの「内容を理解している」人はこれまでで最高の64.6%で、2008年に比べ5.9ポイント増。「少しなら理解している」も含めると、92.0%で初めて9割を超えた。
デジタル放送をアナログ用受信機で視聴できないことや、2011年7月24日のアナログ放送終了については、それぞれ98%、99%が認知。また、89.8%が「アナログ用から地上デジタル用のアンテナに替えなければならない」と認識しているという。
ワンセグ対応携帯電話の所有率は、2008年から18.7ポイント増の55.2%。所有者のワンセグ視聴状況については、「よく見る」と「時々見る」を合わせた約7割が利用していることがわかった。内訳は「よく見る」が6.9%、「時々見る」は62.3%、「見ていない」は30.7%だった。
(2009年 10月 21日)
[AV Watch編集部 中林暁]