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秋のヘッドフォン祭 2009【ヘッドフォンアンプ編】

HDMI接続やiPodトランスポートへの給電など
個性派アンプ多数。フォステクスは超弩級モデル


会場の中野サンプラザ

開催日:10月31日 11時〜17時30分 

開催場所:中野サンプラザ 15階

入場料:無料

 東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「秋のヘッドフォン祭 2009」が10月31日の土曜日、中野サンプラザにて開催された。入場料は無料。

 ここではヘッドフォンアンプの注目新製品、参考展示モデルを中心にレポートする。


■ zionote

 zionoteのブースでは、JAVSブランドのDDコンバータ「UDT-1」と、組み合わせを想定したDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「DAC-2 MARCH」を参考展示している。年内発売を目指しており、単品販売となるが、価格は2台合わせて10万円前後になる見込み。

 最大の特徴は、2台をHDMIケーブルを使って接続する事。HDMIを用いて、音声信号とクロックを別に伝送する「I2S」方式を採用しており、エラーやジッタを抑えた伝送が行なえるという。「JAVS LINK」と名付けられている。

 DDコンバータには、同軸と光デジタルの入力を各2系統(最大24bit/192kHzまで対応)、USB×1(最大24bit/96kHz対応)を備えており、トランスポートやPCなどと接続。入力されたデジタル信号を、内蔵するリクロッキング機能や、最大4倍のアップサンプリング機能により高品質化。その信号をHDMIケーブルでジッタを抑えつつ、DAC内蔵ヘッドフォンアンプの「DAC-2 MARCH」へI2S伝送するという流れになる。同軸/光デジタル出力も備えており、他機種とも連携可能。

JAVSブランドの製品。上がDDコンバータ「UDT-1」、下がDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「DAC-2 MARCH」 背面。HDMI接続し、I2S方式で伝送しているのが特徴

 「DAC-2 MARCH」はI2SとUDT-1の接続に対応し、DACチップにはTIのPCM1792を採用。OPAMPにLME49860、LME49710×2を採用。ソケット式で交換もできる。入力は同軸デジタル×1、光デジタル×1に加え、アナログステレオミニも1系統備えている。ヘッドフォン出力は標準とステレオミニを各1系統。RCA出力も1系統備え、ボリューム連動/非連動が切り換えられる。

 SOtMというメーカーのDAC「mDAC-2v」も参考展示している。日本を含めたオーディオメーカーから開発委託を請けているというエンジニアが、コストや開発時期にとらわれずに高品位な製品を作りたいと立ち上げたブランドで、こちらも年内発売予定。価格は10万円程度の見込み。

SOtMのDAC「mDAC-2v」

 入力は同軸と光デジタル(各24bit/192kHz対応)を1系統と、USB(24bit/96kHz対応)も1系統装備。ジッタークリーナ回路と、超低ノイズレギュレータを備え、サンプリングレートコンバータのように音声信号を補間演算処理をせず、「入力された音声信号をありのままにアナログ変換するTrue Bit-Transparent DAC」としている。

 USB接続の場合は、USB-DACの1チップ処理ではなく、SPDIF信号を取り出しDACチップへ流すのでもなく、USBストリーミングチップからI2S信号を取り出し、DACチップへ入力。ジッタの発生を抑えている。

 DACは旭化成マイクロシステム製「AK4396」。USBコントローラはTIの「TUSB3200A」。出力はRCAで、ボリューム連動/非連動が選択できる。

 さらに、小型のUSB接続型ヘッドフォンアンプも参考展示。USBバスパワーで動作し、ノートPCなどとの接続を想定している。「ボリューム付にするか、無しにするかを検討している段階」とのことで、価格は1万円以下程度を想定している。

小型のUSB接続型ヘッドフォンアンプ。バスパワーで動作する。出力はステレオミニ

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■ ミックスウェーブ

 ミックスウェーブで注目を集めていたのは、Red Wine AudioのDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「isabellina HPA」。11月発売で、価格は「30万円を切る程度になる」という。

 音質を高めるため、あえてバッテリ駆動を採用したヘッドフォンアンプで、約12時間の使用が可能。注目ポイントは、iPod用デジタルトランスポートのWadia 170 iTransportへの電源供給端子も備えている事。そのため、トランスポートとヘッドフォンアンプが電源ケーブルを接続せずに使用でき、なおかつiTransportへ高品質な電源供給を行なうことで音質向上も期待できる。さらに、オンキヨーのiPodデジタルトランスポート「ND-S1」への対応も検討されている。

Red Wine AudioのDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「isabellina HPA」 背面。短いケーブルがWadia 170 iTransportへの電源供給ケーブル

 入力は光デジタル/BNC/USBを各1系統、標準のヘッドフォン出力と、アナログRCAの音声出力も装備し、単体DACとしても使用できる。

 ミックスウェーブではほかにも、10月下旬から発売したALO Audio製の薄型ポータブルヘッドフォンアンプ「Rx amp」や、オーディオ用USBケーブルである、純銀線にコットン被覆を組み合わせた「ALO スーパーコットンシルバーUSBケーブル」、SXC Cryoケーブルの「ALO SXC Cryo USB インターコネクト」などの新製品を展示していた。

ALO Audio製の薄型ポータブルヘッドフォンアンプ「Rx amp」。外形寸法が64×107×12.7mm(縦×横×厚み)とコンパクトなのが特徴で、iPhone 3G/3GSとほぼ同じサイズを実現。カラーはシルバー、ブラック、レッドの3色
オーディオ用USBケーブルも展示 ゼンハイザーの高級ヘッドフォン「HD800」用の交換ケーブルとして、9月から発売しているALO Audioのケーブル

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■ フォステクス

 フォステクスカンパニーのブースでは、CEATEC JAPAN 2009にも展示された32bit DAC内蔵ヘッドフォンアンプの新製品を紹介している。2機種用意されており、2系統のヘッドフォン出力を備えた「HP-A7」が年内から年明けの発売を予定。価格は75,000円程度の見込み。1系統出力でUSBバスパワー対応の「HP-A3」が11月末から12月の発売予定で、37,000円〜40,000円程度の見込み。

 「HP-A7」はDACにAKMの「AK4392」を使用。入力は光デジタル×2、同軸デジタル×1、USB×1、アナログ音声(RCA)×1を用意。出力は光デジタル×1、アナログ音声(RCA)×1。ヘッドフォン出力は標準を2系統備えている。

 「HP-A3」はAKMの「AK4390」を採用。入力は光デジタル×1、USB×1。出力は光デジタル×1、アナログ(RCA)×1。ヘッドフォン出力は標準を1系統用意する。

HP-A7。ヘッドフォン端子部など、外観は製品版とは若干異なるという A7の背面 HP-A3。USBバスパワーで動作する

 さらに、同じく32bit DACを採用した超弩級のヘッドフォンアンプも参考展示している。端子や機能の詳細は未定という参考展示品だが、「DACを何基もスタックで搭載するなど、クオリティを重視した製品になる予定。アンバランス接続のヘッドフォンにも対応し、USBや光デジタル、同軸デジタル入力だけでなくAES/EBUにも対応するなど、プリアンプとしても活用できるモデルにしたい」という。

 フロントパネルにデジタル表示で再現されたアナログメーターを備えるなど、デザイン的にも注目のモデル。「2010年中には製品化したい」とのことで、「価格は未定だが、30〜40万円程度をイメージしている」とのこと。

参考展示された大型ヘッドフォンアンプ。プリアンプとしても活用できるという 前面。デジタル表示でアナログメーターを再現。ヘッドフォン出力はバランス/アンバランスの両方に対応 背面端子部


■ iPodスピーカーの新製品展示も

 ヘッドフォン/ヘッドフォンアンプのイベントではあるが、それ以外の製品展示も行なわれている。

 イーフロンティアブースでは、KlipschのiPodスピーカー「iGroove SXT」を展示している。11月末の発売を予定しており、価格は19,800円程度の見込み。2.5インチのウーファと3/4インチツイータを左右に搭載した2ウェイシステムで、クラスDのバイアンプ駆動となっているのが特徴。

 側面にバスレフポートを備え、再生周波数帯域は60Hz〜20kHz。背面にはアナログ音声(ステレオミニ)入力と、iPod内の映像を出力するS映像出力も備えている。iPodの操作が行なえるリモコンも付属。「小型ながら、大きな部屋の隅々にまで届くような力強い再生が行なえる」という。

KlipschのiPodスピーカー「iGroove SXT」 背面。iPod以外のプレーヤーも接続できる バスレフポートは側面に用意している

 サードウェイブのブースでは、NakamichiのiPod用スピーカー「mySoundSpace MkII」を紹介していた。11月1日に発売したばかりで、価格は52,500円だが、実売は39,900円程度になるという。

 “音楽を奏でる宝石箱”をコンセプトにしており、天面に描かれた模様など、デザイン性の高さが特徴。一体型筐体の左右側面にユニットを備え、底面にサブウーファを搭載。34mm径ウーファと21mm径ツイータ、サブウーファは88mm径で、2.1chの3ウェイ、5スピーカーシステムとなっている。背面にバスレフポートを備え、左右のセパレーションが良い、サイズを超える再生音が特徴。

NakamichiのiPod用スピーカー「mySoundSpace MkII」 天面に模様があしらわれている 側面のスピカーカバー。Nakamichiのロゴマークになっているのがお洒落
背面にバスレフポートを備えている フィリップスもiPodスピーカーを多数参考展示した
フィリップスの細身なアクティブスピーカー 大きなペンダントのように見えるが、これもフィリップスのアクティブスピーカー。入力のステレオミニケーブルを根元に装着し、ロックすることで、吊り下げ用の紐としても活用できる
アコースティックフィールドは、MHaudioのポータブルヘッドフォンアンプ「HA-1」の取り扱いを11月から開始。ハンドメイドなのが特徴で、ブラックとシルバーのベーシックカラー(各29,400円)に加え、ツマミやパネル、LEDのカラーカスタマイズができるカスタムモデル、レザージャケットを付けたモデルなども用意する こちらもMHaudioの製品で、小型デジタルアンプ。このサイズながら、バネ式のスピーカーターミナルを備えている



(2009年 11月 2日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]



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