完実電気、PS Audio製CDトランスポートとDACを発売開始

　完実電気株式会社は、同社が取り扱うPS Audioの新製品「PerfectWave」2モデルを10月20日より発売する。CDトランスポート「PerfectWave Transporter」とDAC「PerfectWave DAC」の2製品で、価格はいずれも525,000円。

　トランスポートは内部にメモリを備えており、ディスクから読み出したデータを一度メモリーすることで「クロック成分を除く純粋な音楽信号として扱う」という点が特徴。エラーがあった場合は再読み込みを行ない、正確なデータを抽出。デジタル出力時には、「Digital Lens」という独自の高精度内部クロック付加が行なわれ、低ジッタでのデジタル出力が可能となる。

PerfectWave Transporter	PerfectWave DAC

　さらに、HDMI出力を備え、「PerfectWave DAC」とのHDMI接続に対応。映像再生機能は備えていないが、HDMIを使ったI2S方式の接続により、デジタル音声信号とクロックを分割して個別に伝送可能。ジッタフリーでDACへデータを転送できるという。

両モデルの背面端子部

　DACは最高192kHzまでのアップサンプリングが可能で、サンプリングレートコンバータをバイパスする「NativeMode」も装備。Wolfson製「WM 8742」ステレオディファレンシャルDACを搭載。入力端子はHDMI以外に、USBや光デジタル、同軸デジタル、バランスAES/EBUなども備えている。入力された音源に対して、5つのフィルタを用意し、位相の反転やプリエコーの問題に対応。フィルタを自動選択するAutoモードも利用できる。

　トランスポートとDACのどちらも、カラーディスプレイを装備。トランスポートはEthernet端子を備え、ネット接続することでディスクの情報やジャケットカバーを表示できる。将来的にはオプションで、NASに収められた音楽データを読み込む機能も追加予定だという。

　外形寸法と重量は両モデル共通で、435×355×95mm(幅×奥行き×高さ)、11.5kg。